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PC、モバイル、インターネット、オーディオ&ビジュアル、半導体など、技術分野を切り口に業界動向を探ってきた本田雅一氏。現在はコンテンツビジネスやネットカルチャー、各種オンラインサービス、プラットフォームなども取り上げ、インターネットによって変化するソーシャルコミュニケーションの形を的確にリポートするなど、幅広いジャンルでジャーナリストとしての記事を発信しています。
彼が書いた東洋経済オンラインでの記事は、2016年分だけでも5000万PVを突破。米国、欧州、アジアなど世界を股にかけた取材を続ける本田氏は、ウェブや雑誌の記事では発信できない裏側をレポートすると張り切っています。

一方、私生活ではレストラン経営者、フードアナリストなどとの交流も多い本田氏。煙モクモクな昭和のお店から最新のお店まで、オススメのランチ・ディナースポットも紹介していくとのこと。
さらには50歳になる今年「50歳の誕生日までに、60歳でも動ける身体を作る!」と、食事法からトレーニングまで、さまざまなメソッドを駆使して身体作り。食いしん坊・ワイン好きのライフスタイルは変えないまま、約半年で体重は35キロ減、体脂肪率で15%減を達成し、今も愉しく身体作りを続行中です。
その「さわり」については、夜間飛行プレタポルテ でも紹介されていますが、「50歳、スーパーメタボ、食いしん坊、お酒好き、インドア派のデスクワーク」というダイエット五重苦に囲まれた本田氏が、いかにして大幅減量に成功、今も健康に痩せ続けているのか、その手法も具体的に連載していきます。
(ちなみに著者写真は“ダイエット以前”のものです)
※本メルマガは「夜間飛行」で配信しているものと同じ内容となります。

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本田雅一 IT・ネット直球リポート

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2017.11.10配信 Vol.8
「僕がグーグルのコンシューマ製品に興味を持てない理由」「50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット」
■50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット
現状、マックスだった時と比べ-50kgとなった本田です。体脂肪率は21%前後となりました。
先日、嫁さんを背中に背負って体重計に乗ったら、最大時の体重を下回っていて大喜びとなりました。もっとも、以前にも話したように、すでにダイエットの意識はありません。
毎週、3~4回の会食でお酒を飲みながらたくさん食べてますし、朝も昼もきちんと食事を摂っています。お酒は毎日ワインを1本ペースなので、これはなんとか減らさねばと思っていますが、それでも体重減少は止まりません。
我慢していないのに、痩せ続けるには理由があります。我慢はしていないけれど、計算はしているからです。計算しているというのは、特定の栄養素をカットするなどの極端なダイエットをするのではなく、体重を増やさないために、食べ方や食べる食品に工夫を加えているという意味です。
たとえば糖質。摂取した糖質は筋肉や肝臓内に運ばれますが、過剰に糖質を摂取すると筋肉や肝臓から糖があふれます。運動後であれば、貯蔵庫は空っぽですが、運動していない時であればほとんどが溢れてしまい、脂肪として蓄積されます。この貯蔵を支持するのがインシュリンだと以前に紹介しましたよね。
ただ、まったく糖質を摂取しないケトン体ダイエットは、2ヶ月以上続けると筋肉を侵食します。そこで体重(kg)×1g以内で糖質も摂取します。僕の場合は92キロなので、92グラムまでは糖質を摂取できることになります。
一方でタンパク質は、その消化吸収のために多くのエネルギー(摂取カロリーの約3割)が必要な上、筋肉の材料人もなりますから多めに摂取します。ただしタンパク質と一緒に脂質を摂ってしまうと元も子もないので、カジキマグロや皮なし鶏胸肉などを意識するわけです。牛肉も赤身肉を好んで食べています。
次によく言われるように「食べ順」も意識します・。食べ順は血糖値上昇が緩やかになるよう、野菜、副菜、最後に炭水化物です。こうすることでインシュリン分泌が穏やかになり、摂取した糖質を身体に蓄える量が減ります。
さらに、夕食以外はすべて「細かく分けて」食べるようになりました。お腹が減るのはなかなか我慢できませんから、ストレスにならないよう食べます。しかし、一気にたくさんを食べるのではなく、空腹が紛れる程度に食べる。これを夕食以外、3~5回にわけて食べています。食べているのは、糖質の少ないチーズやナッツ、あるいは糖質はありますがフルーツを食べる場合もあります。
以前に“塩分を控えると浮腫が減る”と書きましたが、もちろん塩分は控え目に。夕食は脂質や糖質の摂りすぎに気をつけながらも、普段通り食べていいですよ。これをしばらく続ければ、きっと体重は落ちているはずです。
2017.10.27配信 Vol.7
本当にそれは悪なのか。効率の悪い企業はより良い価値を提供できない
パリに滞在している間、僕の専門ジャンルではないのだけど、いろいろと気付いたことがありました。この1年で47キロ体重を落とした僕は、その間に4~5回の洋服のサイズチェンジがありました。ベーシックなアイテムも含めると無駄も多いのですが、何も着ないわけにもいかないですから、買い替えもしかたがありません。そのたびに多くの服を捨てるのは忍びありません。買い換えのたびに、あまり多く着ていない洋服を他人にあげたりしていました。
さて、そんな僕が詳しくなってしまったのがファストファッションの事業です。日本のファストファッションと言えば、ファーストリテイリングが展開するユニクロとGUばかりが目立っていますが、欧州ブランドのZARAやH&Mもみなさんよくご存知ですよね。実は欧州に行くとさらにその数は増えます。
とりわけパリには、日米欧のファストファッションが数え切れないほど集まっています。特に多いのがリヴォリ通り沿い。この近くには年内で閉店してしまう有名なセレクトショップ「コレット」もありますが、なにより目立つのがファストファッションブランドのお店。
通り沿いにはH&M、ZARAの二強が大型店を2店舗ずつ構えていますが、Bershka、Stradivarius、OyshoといったZARAを経営する企業の別ブランドや、同じくスペイン系で欧州のいたるところにお店があるMANGO(スペイン)、MANGOのメンズバージョンであるH.E. by MangoやGAPの大型店舗が並びます。が、今回、実際に訪れてみて驚いたのが、フランス発ファストファッションブランドの多さです。
PromodやJennyferはレディース、Etamはランジェリー中心のレディースアパレルのため僕には関係ありませんが、Celioというメンズカジュアルのブランドも大きなお店を出しています。Celioは、ZARAほどスタイリッシュなモード系に振っていませんが、それでも若者をターゲットに少しばかりオシャレな色使いのステッチや刺繍を施した、フランスらしい個性的なカジュアル衣料が並んでいました。
こうした中で、僕が一番よく利用しているのがベルギーとドイツを拠点にしているC&Aです。ドイツでは“&”を“Und”と書くため、“CundA”となり「クンダ」と発音しているドイツ人がいました。ベルリンなどに取材に行くときにお世話になることが多く、我が家では「シーアンドエー」ではなく「クンダ」でコンセンサスが得られています。
●“欧州のユニクロ?”に思えて、まったく違うC&Aのテイスト
日本人にとってC&Aの良いところは、・・・
2017.10.13配信 Vol.6
技術進歩が促す“身に着ける装置”の革命
ウェアラブルデバイスというと、腕に装着する活動量計のようなものを想像するかもしれないが、個人的に注目しているのはもっと違ったアプローチの技術だ。Life Lensというベンチャーが手がけているのは、医療グレードのバイタル検査装置を身にまとうための技術。すでに動作しており、応用範囲は極めて広い。 http://lifelenstech.com
昨今はさまざまなセンサー類をひとつの半導体にまとめるMEMS技術が発達し、超小型のセンサーアレイを構成できるようになってきている。複数種のセンサーを、ひとつの小さな場所に集約し、小型コンピューターでその情報を蓄積、最低限の処理を加えてBluetooth LowEnergyでスマートフォンやタブレット伝送、さらにクラウドと連動させることで、センサーアレイを活用した従来にないアプリケーションを生み出せる。Life Lensが手がけているのも、まさにそうした技術なのだ。
彼らの第1世代のウェアラブルデバイスは、10円玉1個ぐらいの直径を持つ小型の「Pod」を身体のさまざまな部位に装着。皮膚呼吸が可能な医療グレードの電極付き絆創膏に装着すると、強く引っ張っても剥がれず、脱落することがない。
このセンサーデバイスは、センサーアレイとARMの4コアCPU、64Mバイトメモリー、Bluetoothなどが内蔵され、現時点では最長3日間連続稼働しながらバイタルデータをスマートフォンなどに送り続けることができる。デバイスは1ヶ所だけに装着するのではなく、目的に応じて多様な場所に装着され、装着したそれぞれの場所や目的に応じてさまざまな分析を行うことができる。
この装置に内蔵されているセンサーは極めて多い。誤訳があるといけないので、英語のまま掲載するが、現時点のPod(10グラム程度)には次のようなセンサーが内蔵されている。
ECG/EKG (Electrocardiogram)
EMG (Electromyography)
Heart Rate
Heart Rate Variability
Muscle Group Assessment
Respiration
3-Axis Accelerations
3-Axis Gyroscopes
Skin Temperature
Core Temperature (Cal/Prediction)
Tap Logic
Up-Facing Microphone (annotation)
Down-Facing Microphone (organ)
External Temperature
External Noise
Barometer
Humidity
さまざまな生体信号が取得できるのは当然として、加速度や姿勢変化の履歴、それに加えて肌の温度と気温、体内音と環境音、さらに湿度計なども内蔵されているのは興味深い。なぜこのようなセンサーが必要なのかというと、それによって応用範囲が広がるからだ。
例えば体内音を外部音と絡めてノイズ処理を行うと、気管を通る空気の音が拾えるという。それを分析することで呼吸量を検出し、他のバイタルデータと突き合わせることで酸素摂取量を取り出せる。
温度に関しても皮膚の温度をさまざまな場所で計測しながら運動をすることで、特定の運動に対して筋肉がどう温度変化するのか。それを生体信号と同時に取ることで、スポーツ時の運動機能とバイタルデータの変化が履歴を突き合わせながら分析できる。
昔、『巨人の星』というコミックで、中日所属のオズマという選手がさまざまな検査装置のセンサーを有線で装着し、酸素摂取を計測するマスクをはめてトレッドミル(室内ランニングマシン)を走るシーンがあったが、実際にバイタルデータを測る吸盤を多数装着しながら走ることは難しい。
なによりコードがあることでノイズが乗るため、ノイズリダクションも必要となる。それに対して超小型のウェアラブルデバイスならば、信号を取る場所の真上で数値化するためノイズが少なく、しかもセンサーアレイを用いることで他のさまざまな環境データや他のバイタルデータを取得可能だ。
まさに検査装置を身にまとうようなもので、リアルタイムにデータを取得できるこうしたウェアラブルデバイスは、まだ他に聞いたことがない。
2017.9.29配信 Vol.5
悩めるアップルが打ち出す打開策
“良い音”とは何なんだろうか。オーディオ業界において良い音を語るとき、ここ数年頻繁に登場するようになったキーワードがある。それが“「ハイレゾ(Hi-res)」だ。解像度が高いという意味だから、本来は「ハイレゾ音源」や「ハイレゾ対応オーディオ機器」と言うべきだろう。
現代に流通している音源は一部のアナログ盤を除けば、ほぼすべてがデジタル音源だ。音源をデジタル化する際、どの程度、高精度にサンプリング(数値化)かで解像度が決まる。ハイレゾ音源とは、その解像度が高いという意味だ。
もっとも一般的な音源であるCDや主だったダウンロード/ストリーミング配信では、44.1kHz(1秒間に4万4100回)の頻度で音声信号波形を16ビット精度で計測し、デジタル信号に変換している。ハイレゾとはこの数字を越える精度でデジタル化された音源のこと。キャッチーなキーワードは一般層以外も巻き込んで新しい市場を生み出しつつある。しかし、一方で「“ハイレゾ”=“良い音”」という式は成り立たないことはあまり意識されていない。
CDのように物理媒体に音源を封入する場合、業界内で共通のフォーマット(仕様)を決めねばならない。前述の44.1kHz/16ビットという数字は、1982年販売開始のCDにおける仕様だ。しかし技術は常に進歩し続け、この壁を破ろうと1999年にはSACDとDVD-Audioが登場するが、どちらも普及には至らなかった。いずれも現在の言葉で言えば“ハイレゾ”に相当する。
では18年前に普及に失敗したハイレゾ音源が、ここ数年急速に注目を集めるようになったのはなぜだろうか? それは、新たな追加機器を購入しなくとも簡単にハイレゾ音源を楽しめる環境が生まれ、またハイレゾ音源を流通させるコストが大幅に下がったのが理由だ。
音源の流通はネットを通じた物理メディアを伴わない音楽流通の時代へと変化している。新たなパッケージを流通させなくとも、高品位なバリエーションをネット配信すればいいだけで、新フォーマット立ち上げのハードルが下がったのである。
加えてスマートフォンに代表される“アプリ”を用いて、誰もが簡単にネット配信を扱えるようになったことも大きい。アプリを開発すれば新たなプレーヤーを購入しなくともハイレゾを楽しめる。加えて、スマートフォンの普及は、もうひとつ別の面で“良い音”に興味を持つ消費者を増やしている。
誰もが持っているスマートフォンという窓を通じ、音楽を日常的に楽しむ環境が整い、“音楽に触れる機会”が増えたからだ。日常の中で音楽に触れる機会が多くなれば、そこには事業機会が生まれる。実演中心でのビジネスが伸びてきた背景も、そうした音楽と消費者の関係性の変化ではないだろうか。音楽に日常的に触れる人たちが増加すれば、その中に一定割合いる“音質にこだわる”人たちの動きが目立ってくるのは自明で、音楽ファンの母数増加がオーディオマニアの増加につながっている。
米国ではHDtracksが2008年にサービスイン。ハイレゾ……具体的にはマスタリング後のデジタルマスターをそのままの品質でダウンロード販売し始めた。またストリーミング配信に関しても、近年になって米TIDALや仏QobuzがCD品質を超えるハイレゾ音源を配信するサービスを開始している。日本におけるハイレゾ配信はダウンロード配信のみに留まっているが、機器とコンテンツの両面でハイレゾを楽しめる環境が揃ってきたことで、“良い音”に対する意識が高まってきているとは言えるだろう。
オーディオ業界に長く関わってきた者として、良い音への意識が高まってきたことは嬉しいことだが、その一方で心配な側面もある。というのも、“ハイレゾ”は音楽情報を収める器が大きくなっただけに過ぎない。器が大きくなったからといって、必ずしも音が良いとは限らない。ハイレゾ音源だと思って高い音源を買ったのに、実は音質が良くないなんてことが続けば、このブームはいつか去っていくだろう。
例えば、近年流行しているアナログ盤も、音質の悪い復刻アルバムを安易に発売しているレベールもあるが、ハイレゾ形式という“印”に頼っているだけでは、その印を信じてくれた消費者も「ハイレゾって何がいいの?」とその価値を理解できないまま一過性のブームで終わってしまう。
その一方で音質にこだわった音源であれば、本来、アーティストやエンジニアが意図した心地よさ、自然な音場と音場を埋める空気感、あるいは演奏のニュアンスなど、それまで感じたことのなかった質感に触れ、感じることで、良い音が良い音楽に効くのだと気付いた音楽ファンも少なくない。
「生音系ではないから、そこまでこだわらなくとも」という意見も耳にしたことがあるが、たとえDJミックスやサンプリング中心の楽曲であったとしても、最終的な“心地よさ”、“気持ち良さ”に対するこだわりは、今のハイレゾ時代、如実に伝わる。再生環境と音楽データの流通。両方が整った現代、それらを活かそうという音楽制作者が増えてくることを望みたい。
2017.9.15配信 Vol.4
10年前、初代iPhoneに不感症だった日本市場のその後
スマートフォンはもちろん携帯電話でもあるが、その本質は電話ではありません。電話はアプリケーションのひとつです。3Gネットワークの時代は、確かに携帯電話+情報端末でしたが、VoLTE(LTEネットワークを通じて音声通信を行う規格)が当たり前となってきた昨今、スマートフォンは純粋なネットワーク端末と言えます。
スマートフォンとは何か。10年前の基準で言うならば、それはパソコンです。ポケットやバックで入れて持ち運びができる、もっとも携帯性の高い小型パソコンです。
そもそもパソコンと携帯電話は何が違うのか。パソコンは、ソフトウェアをインストール(導入)すれば、どんなソフトウェアであろうとも動かなければなりません。応用範囲に限定はなく、機能や性能が制限されることもありません。最近は自分で開発したプログラムを読み込ませる人は少数派になりましたが、パッケージ化されたソフトウェアを家電量販店や秋葉原で買ってきて使うことは誰だってできます。言ってみれば、ユーザーに対して“自由”を保証しているのがパソコンの特徴です。
一方、携帯電話というのは、秩序的かつ理性的です。ユーザーの自由をある程度規制することで、ユーザー全体の満足を高めようとする。クルマ社会に喩えるなら、みんなが好き勝手に道路を走ると頻繁に渋滞し、事故も起きやすいため、きちんとした交通法規に基づいて、交通整理をするのと同じ。それによって個々のクルマも安心して走ることができ、流れもスムースになります。
携帯電話は、端末に割り当てられる通信量が限られています。光ファイバーやADSLなど家庭内に引き込まれているインターネット回線に比べると、携帯電話網で利用できる通信量(通信帯域と言う)ははるかに小さい。
現行世代のLTEはもちろん、前世代の3G、あるいは2Gネットワークでは、さらにその差は大きくありました。とてもではないですが、オフィスや家庭のパソコンと同じように自由にネットワーク帯域を使うことなどできませんでした。きちんとした“交通整理”によって、ネットワークの使い方を管理する必要がありました。
当時、携帯電話の新機種がリリースされるたびに、どのメーカーの製品も見た目は違うのに主要機能はなんだかよく似ているな、あるいは機能はみんな同じじゃないか、と思っていた人もいたでしょう。それはその通りなのです。
当時、携帯電話は端末メーカーではなく、携帯電話サービスを運営する通信会社(以降、携帯電話会社)が販売していました。提供する電話サービスに対応する端末であり、パソコンのような汎用機器ではないからです。
彼らにしてみれば、ユーザーが快適に通話できるネットワークを提供することが何より優先する。だからユーザー数と基地局の整備状況、そして利用している携帯電話技術などを精査して、どのぐらいの帯域ならば問題なく利用できるか、そしてその帯域幅で楽しめる用途は何だろうか? そうしたことを考え抜いたうえで、新機能を追加してきました。
ここで商品設計を間違えればネットワークは混乱してしまいます。メーカーそれぞれの工夫で、端末ごとに違った機能を搭載するような無秩序な状態は、通信会社の思想からすればありえないことでした。
一方、パソコンを使ったネットワークを支えているのは“ベストエフォート(最善努力)”と呼ばれる考えで、言い換えれば“その場しのぎ”の発想です。パソコンでインターネットから画像や映像を読み込んだときに、全体がすぐに表示されず、不鮮明な画像が少しずつ見えてきたり、映像が途中で停止してまた動き出したり、といった振る舞いは、誰もが経験したことがあるでしょう。それは、その時に使える最大限の帯域を使いながらデータを送受信しているためで、道路が空いていればクルマをビュンビュン飛ばせるが、混雑していれば渋滞してしまうのと同じ。ユーザーは自由気ままに利用できるが、その代わりに不便も受け入れて我慢しなければなりません。ユーザーに制限をかけることこそがベストエフォート(最善努力)となる携帯電話のネットワークとは、発想、思想がまったく正反対なのです。
スマートフォンはパソコンの世界からやってきました。だから、メールやウェブサイトをはじめ各種機能のほとんどは、パソコンと同じように自由気ままにネットワーク帯域を使うことを前提にしています。それはもちろん便利なのですが、通信帯域を節約しようなどという考えはまるでありません。
その意味ではスマートフォンはとてもではないですが、“スマート(賢い)”とは言い難いところがあります。むしろ、限られたネットワーク帯域をスマートに分配して、効率よく使いこなしているのは携帯電話のほうだったと言えるでしょう。
このビジネスモデルは、携帯電話事業者にとっても端末メーカーにとってもリスクが低く、消費者はよりよい投資効率で提供される均質なサービスを受けられる理想的なもの……と自画自賛していたものの、当時から大きな欠陥がありました。
それは携帯電話事業者が強すぎること。彼らがすべてをコントロールするため、消費者ニーズを高めるためにしのぎを削り、価値創造する方向へとエネルギーが割かれず、ネットワーク投資・設計の秩序を保ちリスクを最小限にする方向へと寄り添っていたからです…
2017.8.25配信 Vol.3
<VALUを通して感じる“評判”という目に見えない価値><50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット 第3回>
前回、タンパク質についての言及にのみ先送りしたのには理由がある。減量を行う上で、タンパク質は極めて重要な栄養素だからだ。
まずある程度の短い期間であれば、タンパク質以外の栄養素を摂取しなくとも生きていける。タンパク質は身体を作るための素材という側面もあれば、それ自身を分解して糖質に変換し、エネルギー源とすることができる。糖質ダイエットなどの手法が提案される理由は、太古の昔、人間は糖質を摂取する手段が極めて限定的で、身体の機能として糖質がなくとも生きていけるようになっているのだ……という説明があるのはご存知の人も多いだろう。
次にタンパク質は他の栄養素に比べ、消化し身体に吸収するまでのプロセスにおいて身体に負担をかけるという点が異なる。タンパク質の分解と吸収までには3時間以上が必要で、その消化器官における能力をフル稼働させなければならない。そのために必要なエネルギーは、摂取したタンパク質が持つカロリーの30%にも達するという。ちなみに脂質の消化吸収には12%、炭水化物(糖質)の消化吸収は7%以下というからその違いは圧倒的。
このことが示すのは、同じカロリーの食物を食べても、高タンパクな食材は最終的に体内に吸収されるカロリーが低い(相殺されるため)ということと、消化吸収までに時間がかかるためお腹持ちが良くなるということだ。
これは消化吸収が良い麺類を食べるとお腹がすぐに空き、赤身肉ばかりをたくさん食べた日は、翌日になっても満足感が持続している……などの経験(したことありますよね?)からも明らかだ。
肉食系のダイエットを勧める本などを見ると、こうした側面に加え、筋肉量の維持や生成に必要となるL-カルニチンが肉類に多く含まれるからといった言及もあるが、その量は決して必要充分とは言えず、とりわけ牛肉で摂取していると肉が含む脂肪もあって確実にカロリーオーバーになってしまうため、正しいとは言えない。
しかし、タンパク質が減量において大きな役割を持っていることは間違いない。過去に効果的と言われたアトキンソンダイエットも、肉ばかりを食べるというコンセプトだ。食事にコストがかかることを除けばお手軽だが、ひとつ忘れられていることがある。「肉を食べればいい」というだけでは、そこに含まれる脂肪について意識がいかなくなるからだ。
例えば僕は牛肉に関して「内モモ」や「外モモ」、あるいは「トウガラシ」といった部位があれば、極力そうした部分を食べるようにしている。焼き鳥ならば皮がついたものは避け、モモ肉より胸肉を食べるようにしている。仮にサーロインステーキを食べるといった時は、キレイに脂身を取り去るようにするし、魚類もなるべく脂が少ないものを食べるようになった。
魚に関しては、例えばトロや冬の脂が乗った食材もいただくが、それもお鮨の1貫ぐらいに留めている。我慢しているように思えるだろうが、脂以外の美味しさについて知るようになれば、ひたすらトロばかり食べるよりも、さまざまな美味しさのバリエーションを楽しめるようになったと思う。
と、少々話が脱線したが、タンパク質中心のダイエットをするのであれば、摂取する肉類が含む脂質がどの程度あるのかを意識して選択すると、その効果が現れやすい。まずはお試しあれ。ただし、極端な糖質制限は1ヶ月程度、長くとも2ヶ月以内に収めたほうがいい。なぜなら糖質制限を長期間続けていると、筋肉を分解して糖質を作り始めてしまうため、身体全体の筋肉量が下がってしまい太りやすい体質になるから。
僕が朝、必ずGI値の低い食材で糖質を摂取するのは、それが長期間の減量を続ける上で必要なことだと思うからだ。もし糖質制限を行うのならば、徹底して糖質を抑え、できれば野菜が含む糖質もカットし、短期間で終えることを勧める。僕はそれをしたくないがゆえに、極端な高タンパクダイエットはしていない。
その代わり、行動パターンを変えることを併用して40キロ以上の減量を果たした。次回は、行動パターンがどのように減量・増量に作用するかについて話を進めたい。…
2017.8.11配信 Vol.2
大きな声で話題にしにくいネット広告の話
「フリージャーナリストなのに、北朝鮮情勢が緊迫しているこの時期。脳天気に……」っと、省略しますが、何やらツイッターのDMで怒られてしまった本田です。いえ、「ジャーナリストと言っても政治や国際情勢、危機管理などは扱っておりませぬゆえ……」と応じると、なぜか「今すぐにでも行動すべきだ!」と。実は福島第一原子力発電所の事故後にも、同じような応援(?)のメッセージをいただいたことがあるのですが、バスのドライバーに「なぜレースに挑戦しない!」と言っているようなものですから。
いやぁ、不思議ですよね。世の中には不思議な感覚の人が多すぎます。きっと津田大介さんがネットカルチャーのライターから、社会問題・政治問題などに斬り込むジャーナリストへと転身していったのを見た人々なのかもしれませんが、興味の方向は人それぞれですからね(汗)。
さて、それはともかくSNSを使っていると、実にさまざまな人たちと接することがあるのですが、インフルエンサーマーケティングの代理店を名乗る人から、実に懐かしいスコアを尋ねられました。
その名も「Kloutスコア」。ご存じでしょうか? SNSのフォロワーや発信情報に対する反応を分析し、その評価を数値化するというもので、TwitterやFacebook、In…
2017.7.28配信 Vol.1
<記者の一分><50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット 第1回>
NHKが放送した「AIに聞いてみた」がさまざまな波紋を呼んでいる。
この番組、NHKのウェブページで番組概要を見ると「日本の閉塞した状況を打破する手がかりを求めて、NHKは『課題解決型AI(人工知能)」を開発した。パターン認識と呼ばれる手法で700万を超える日本の統計データをAIが解析した結果、驚きの結論が!それは『40代ひとり暮らしを減らせば日本がよくなる』といった奇想天外な提言の数々だった。それは何を意味するのか? 日本は本当に良くなるのか? マツコ・デラックスと有働由美子アナが、本音でAIと対決する」とある。
ところが全録レコーダーに残っていたこの番組を見ると、この番組で使われているアプリケーションは、とてもAIと呼べる代物ではなさそうなのだ。そもそもAI研究を行っている民間企業や研究機関を頼らず、NHKが独自に開発して統計情報をインプット。結果を導いているという。
本コラムは番組批判を目的としているわけではないので、具体的にこの番組内容について…

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