メルマガタイトル

ご案内

PC、モバイル、インターネット、オーディオ&ビジュアル、半導体など、技術分野を切り口に業界動向を探ってきた本田雅一氏。現在はコンテンツビジネスやネットカルチャー、各種オンラインサービス、プラットフォームなども取り上げ、インターネットによって変化するソーシャルコミュニケーションの形を的確にリポートするなど、幅広いジャンルでジャーナリストとしての記事を発信しています。
彼が書いた東洋経済オンラインでの記事は、2016年分だけでも5000万PVを突破。米国、欧州、アジアなど世界を股にかけた取材を続ける本田氏は、ウェブや雑誌の記事では発信できない裏側をレポートすると張り切っています。

一方、私生活ではレストラン経営者、フードアナリストなどとの交流も多い本田氏。煙モクモクな昭和のお店から最新のお店まで、オススメのランチ・ディナースポットも紹介していくとのこと。
さらには50歳になる今年「50歳の誕生日までに、60歳でも動ける身体を作る!」と、食事法からトレーニングまで、さまざまなメソッドを駆使して身体作り。食いしん坊・ワイン好きのライフスタイルは変えないまま、約半年で体重は35キロ減、体脂肪率で15%減を達成し、今も愉しく身体作りを続行中です。
その「さわり」については、夜間飛行プレタポルテ でも紹介されていますが、「50歳、スーパーメタボ、食いしん坊、お酒好き、インドア派のデスクワーク」というダイエット五重苦に囲まれた本田氏が、いかにして大幅減量に成功、今も健康に痩せ続けているのか、その手法も具体的に連載していきます。
(ちなみに著者写真は“ダイエット以前”のものです)
※本メルマガは「夜間飛行」で配信しているものと同じ内容となります。

Lineで送る

本田雅一 IT・ネット直球リポート

  • 【価格】¥540円(税込)/月
  • 【発行周期】月2回(原則金曜配信)
  • 【発行形式】テキスト形式
  • 【お支払い方法】クレジットカード

メルマガを購読する

既にメルマガを購読中の方

バックナンバーの閲覧はこちら

ログインID(メールアドレス)
パスワード

更新履歴

2018.06.08配信 Vol.22
「立ち位置の違いが明確になってきたアップルとグーグル」
言うまでもないことですが、ここ数年は情報ツールとしてのパソコンの存在感は落ち続けています。何かデジタルの制作物を得る上で重要な道具であることは間違いありませんが、ライフスタイルに寄り沿った製品としてはスマートフォンのほうが圧倒的に個人に近い道具となっています。しかし、そうは言ってもパソコン世代の僕らにとって、パソコンがもっとも重要で気になる道具であることに変わりありません。
WWDC 2018で発表された新しいMacOS「Mojave(モハベ)」について、アップルは興味深い発表をしました。「iOSとMacOSは統合されない」というメッセージを発した上で、iOS用アプリをMacOSで動かす仕組みを提供すると話したのです。
iOSアプリはタッチパネルを用いたユーザーインターフェイスが用いられますが、Macにはタッチパネルはありません。キーボードとマウス(トラックパッド)を使って操作しますから、画面レイアウトから操作手順から、あらゆることが違います。
スクロールバーの有無もありますし、そもそもiPadに画面分割モードがあるとはいえ、基本的に画面サイズ、縦横比の自由な変化は考慮されていないことがほとんどです。ドラッグ&ドロップもiOSデバイスにはありませんよね。
こうしたユーザーインターフェイス要素は、MacOSではAppKit、iOSではUIKitというクラスライブラリが受け持っています。そこでUIKitをMacOSでも動作するよう移植することで、iOS向けに開発されたアプリをMacでも動かそうということです。
もちろん、iOSデバイスはARM、Macはインテルのプロセッサーを使っていますから、Mac用にコードは生成する必要があります。ではユーザーインターフェイス設計はXcode上でどうするのか? 現時点ではアップル社内で使われているだけのため、来年、一般の開発者に公開されたときにどうなるかはわかりませんが、アップルの担当者によると、現在はXcode上でiPad向けアプリとして設計したものをMacOS向けに再コンパイル(プログラム実行用バイナリファイルの再生成)するようになっているとのこと。
ここから先は推測ですが、背景としてiPadアプリでスプリットウィンドウをサポートするようにしたことも、MacOS向けに再コンパイルできるようになった理由かもしれません。ただし、iOSデバイス向けのアプリは数100万の単位で存在します。それらがすべて、再コンパイルしただけで、MacOS上のUIKitが正常に動作するか? と言えば、そこにはさまざまな問題が横たわっているに違いないでしょう。正常に動作しないケースもあるでしょう。
そこで今年は「自分たちで毒見をする(アップルの担当者談)」意味で、iOSの代表的なアプリをいくつかMacOS上でも動作する形で再設計したわけです。その開発を通してMacOSでも互換性のあるiPadアプリの設計ノウハウを溜め、WWDCやデベロッパーネットワークを通じて発信することで、来年以降の一般公開に備えようということですね。
一般論として、生産性を高めるツールはMacのようなパソコン用アプリケーションのほうが使いやすいものですが、ウェブサービスを受け身で使ったり、特定の情報を集めて整理、表示したり、決まったシナリオの中で選択肢を選んでいくことで結果を得るようなアプリケーションなどは、iOSデバイスのほうが使いやすいものです。“パソコン”という意味では、MacもWindowsパソコンも、その生産性に大きな違いはなくなってきていますが、iOSの数100万というアプリがMacでも利用可能になるのであれば大きな魅力へとつながっていくかもしれません。また、開発者側から見たビジネス機会として考えても、MacOSとiPadの両方が顧客ターゲットとなりうるため、アプリマーケットの活性化という面でも魅力的となるのではないでしょうか。
もちろん、まだスタート地点。きちんとこのプロジェクトが機能するかどうかは、来年の一般開発者向け公開を待つ必要がありますが、個人的にはどこまで完成度を高めることができるのか、久々にワクワクしています。
2018.05.25配信 Vol.21
「日大広報部が選んだ危機管理の方向性。“謝らない”という選択肢」
このところ、この日本でもっとも大きな話題になっているのが、日本大学のアメリカンフットボール部が関西学院大学との試合で行った蛮行について。安倍首相が加計学園グループとの癒着問題で責められていることなど、すっかり忘れ去られたかのように、世間の耳目はこの問題に向かっている。
事件そのものについてではなく、今回注目したいと考えたのは、日大広報部のその後の対応についてである。何しろインターネットとSNSの時代において、やってはならない対応のオンパレードだからだ。
問題となっている選手は、苛烈なパワーハラスメント、トップによる“忖度”への圧力を受け、信頼できると思っていた高校時代の恩師からも圧力をかけられ、凶行に及んでからは日大アメリカンフットボール部による隠蔽工作によって闇に葬られようとしていた。
その状況が周りから見ても明らか、あるいは何かおかしいということが伝わっているのに、日大広報部は責任を認めず、誠意も見せず、さらには対応を先延ばしにし続けて、現在も結論を出していない。
近年、ネットにおける口コミ情報の拡散速度が上がっている中、危機管理対応をどうすべきなのかさんざんノウハウが溜まっていているはずなのに、ここまでひどい対応を取る組織があったのかと驚いた。

■Topic 日大広報部が選んだ危機管理の方向性。“謝らない”という選択肢

みなさんご存知のこととは思うが、これらの問題は日大のディフェンスライン選手が、関学の司令塔であるクォーターバックを、ケガさせる意図でプレー終了後の油断した瞬間にタックルし負傷させた件だ。
その際の映像を見たときの衝撃は、おそらく皆同じだったのではないだろうか。悪質な反則どころの話ではなく、個人的な恨みを晴らすかのように見えた。一連のプレーが終わった後、つまりインプレーではないタイミングで鍛え上げられた肉体を持つ選手に背後からタックルされれば、場合によっては生死に関わる大ケガにつながることは素人でもわかる。
アメリカンフットボールに限らず、ラグビーやサッカーなど、身体の接触があるスポーツでは、ケガを防ぐためのルールがあり、また指導者も相互の利益(自分自身がケガを負わないためにも)もあって、野蛮な行為はするべきではないと指導するのが当たり前だと思っていたが、実際のプレーを映像で見て絶句してしまった。しかし、同時に“何かがオカシイ”という違和感を感じた人も多いのではないだろうか。
アメリカンフットボールはケガが多いスポーツだ。しかも多くの選手が関わるチーム戦で、自分だけでなくチームメイトにもケガで苦労している人は多いことだろう。そんな環境に置かれ続けてきたスポーツ選手が、自分の意志で相手選手を潰そうと思うだろうか? しかも加害者は学生であり、年齢的にも十分に成熟しているわけではない。私利私欲私怨のために、あんなことを平気でやれるはずがない。
加害者側の学生も、その試合に出ていたすべての選手と同じように、身体づくりのための努力を行い、身体能力を高めるために厳しい練習に耐えている。それらを乗り越えようという強い意志がある一方、ケガをしたクォーターバック選手の、それまでに積み上げてきた努力に対しても理解していたことだろう。
いくら対戦相手とはいえ、相手も研鑽を積んでいるであろうことが理解できる中で、簡単に“壊す(ケガをさせる)”行為を行うとは思えない。自分自身が選手で、おそらくはケガも何度もしているだろう子が、単に指示を出されただけであんなことはできない。
何か異常な状況、精神状態でなければああならない。何らかの形で追い込まれていたと考えるのが自然だ。だからこその違和感だったが、関西学院大学のクォーターバックにケガを負わせた日大の宮川泰介選手が会見したことで、この話題の出口が見えてきた。
無論、いくら強要されたからといって、彼には断る選択肢もあった。しかし、彼の会見を見る限り、そして、その言葉を信用する限り、その責任が日大アメリカンフットボール部側にあるのは明らかだと感じる。
https://www.youtube.com/watch?v=SINjcljxlGA

●宮川選手の会見でもっとも印象的だったことは……

彼の会見は実に誠実で、真実を捉えているように感じられた。・・・
2018.05.11配信 Vol.20
<セイコーウオッチ、被災店「切り捨て」の実情>
今週、トヨタ自動車の過去最高益というニュースが話題となった。今年3月期(2018年度前期)の連結最終利益が、およそ2兆5000億円になると発表された。豊田章男社長は「トヨタ生産方式」で培ったノウハウをサービス関連事業でも生かす考えを示した。極めて順調に思えるが、個人的には先行きの不透明さを感じる記者会見だったように感じた。
今回の好業績は、足元の販売競争をうまく戦い抜いたからに他ならない。しかし、自動車業界におけるトヨタはグローバルでナンバーワンを争う立場であり、今後、さらに大きく成長する余地があるかと言えばその先は見えづらい。その上、化石燃料からハイブリッド、さらに電気自動車へと向かう中で、トヨタの競争力がどこにあるか? に関しても議論があるところだろう。
だからこその新分野の開拓なのだろうが、車以外の投資分野が屋台骨になるとは考えにくい。一方、自動車技術を元にした新規事業……例えば自動運転技術を応用した流通プラットフォーム「e-Palette」などは社会全体を変える取り組みであり、投資負担は大きい。来年度に投じる研究開発費は1兆800億円に達するという。
こうした巨額投資は、自動車メーカーとしてのトヨタの基盤をより一層強固なものにするだろう。しかし、5Gネットワークの時代、自動運転の時代には、Googleをはじめ米IT企業が深く関与してくる。そうしたライバルと戦うために十分かと言えば、まだ先は見えにくい。だからこその大きな研究開発投資とも言えるだろう。
足元の業績が良いことは素直に評価できる部分だが、中長期的な戦略となるとタフな戦いが待っているだろう。しかし、そのことを一番意識しているのはトヨタ自身ではないか。これから2020年、あるいは2025年にかけて、トヨタが自動車メーカーからサービス事業者へとどう変わっていけるのか。勝負の時が迫っているように感じた。
2018.04.27配信 Vol.19
「IFA GPCに見る“スマートジェネレーション”における成功法則」
スマートフォン時代の到来以降、大きくカタチを変えた家電市場に順応し、大成功を納めた独beurer(ボイラー)の成功事例である。日本では馴染みのないこのメーカーだが、元はウォーム・パッド、すなわち電気アンカ、電気毛布などの暖房器具メーカーだ。創立はおよそ100年前だという。
https://www.beurer.com/
しかしボイラーはスマートフォンとIoTのトレンドに乗って製品ラインナップや機能を整理し直し、ヘルスケアやウェルネスといったジャンルに力を入れ、現在ではさまざまな地域で各ジャンルトップクラスのシェアを持つIoT製品メーカーへと生まれ変わったという。日本で言うと、オムロンやテルモといった会社の商品ラインナップに近く、血圧計やグルコース計などもある一方、ヘアドライヤーや脱毛器具などのビューティー製品、アクティビティトラッカー(活動量計)、マッサージ機なども扱っている。
血圧計はドイツでシェア1位を獲得している他、欧州市場で2位、ビューティー製品はグローバルで5位、体重計も欧州2位、得意の電気暖房器具や電気マッサージ機はトップシェアだ。いずれもグローバルのトップブランドとまでは言えないが、しかし伝統的な暖房器具メーカーのサクセスストーリーと捉えると興味深い。
例えばビューティー製品はパナソニックの成長を見て力を入れ始めた分野で、このところの成長ジャンルとのこと。貪欲に世の中の状況をみながら、売れる製品を模索することで今の製品ラインナップが作られているが、実はそうした売れる製品ジャンルへの挑戦だけが彼らの成長を支えているのではない。
ボイラー社長でドイツ電気電子工業会の理事会長も務めるGeorg Walkenbach氏によると、これらは近年、スマートフォン向けのアプリ開発を強化した結果、業績へと繋がったものなのだという。そうして得意の製品ジャンル(ヘルスケア、ウェルネス)でのブランド力を高めた上で、新しいジャンルへと挑戦している。


◇独ボイラーが成功した理由とは?

彼らがもっとも力を入れたのが、スマートフォンアプリと背景で動くサービスだ。伝統的な電気製品メーカーだけに、製品数は400もあるそうだが、そのうち60以上の製品がスマートフォンとの接続機能を持ち、ユーザーインターフェースやデザイン、クラウドを通じたデータ共有など、一貫性のあるプラットフォームで12種類のアプリをリリースしている。
ヘルスケア、ウェルネス製品を積極的にデジタル化した上で、そのデジタルデータをネットワーク上で統一的に管理。それによって健康や体調の大まかな動きを管理するとともに、家族間などで適切に情報を共有したり、友人などとの間でモチベートしあうといった、今日的にはよくあるIoTの実装を、実に幅広い種類の製品で展開している。
すべてのアプリは内製だ。内製なのは当たり前……と思うかもしれないが、こうした“伝統的家電メーカー”が、他社のソリューションを活用して製品を開発。結局、ジャンルごとに異なるパートナーと製品開発を行い、ブランドは同じなのにアプリを通した体験は乖離している、という場合は決して少なくない。大手メーカーにおいても、部署ごとに異なるデザインやユーザーインターフェース、データ・ストレージなどに分断され、統一された体験が提供できていないケースがあるぐらいだ。ボイラーの製品群が、一貫性のある体験を提供できなかったとしても、決して珍しいことではない。
しかし、ボイラーはネットワークで多くのデバイス、移動体などが継がれた世界をイメージして、商品企画や製品開発の方向性を考え直した。
2018.04.13配信 Vol.18
「パナソニックの新規事業創出プログラムが面白いと思う理由」
自分が使える経営資源を用いて、いかに“欲しいもの”を手に入れるのか。そうしたモチベーション、意識の強さが企業に成功をもたらすのかもしれない。そのように改めて感じたのは、新旧大手経営者と続けざまに(通常、そういうことはないのだが、特異日的にそうした機会があった)ミーティングを持った後のことだ。
経営者に求められるものは何なのか。経営のテクニックとして収支を整える仕事は、財務責任者が行えばいい。収支が整わない、何か異常なことが発生している時、もちろん収益体質の改善を行わなければならないが、アラートを適切に受けて対処すればいい。
経営者がもっとも意識すべきなのは、企業価値を高めることだ。ごく当たり前のことのようだが、では「価値を高めること」とはどういうことなのか。人によってその考え方はさまざまだ。しかし、20年以上、いろいろな会社の経営者と話をしてきたが、成功した人に共通する要素があることに気付いた。
起業して成功した人、あるいは伸び悩んでいた会社を伸ばした人、落ち目になっていた老舗を復活させた人などは、一様にその会社が提供する製品、サービスなどを本当に好きで、楽しんでいた。もちろん、大企業になれば、自分の興味の範ちゅうにある事業ばかりではないだろう。しかし、そうした中でも事業への取り組みや改善、製品やサービスへの反応を楽しみながら、もっと優れた価値を生み出したいと意欲的な人がばかりだった。
自らの足元に目線を移すなら、本当に今、自分は仕事を楽しめているだろうか? と疑問を投げかけてみるのもいいだろう。僕の場合、仕事をするためのモチベーションは、読者からの反応だった。昔であれば読者はがき、その後は電子メール、SNSなど。ポジティブな反応だけでなく、ネガティブな反応も燃料になるし、批判的なメッセージは自分の無知や態度を反省するきっかけになる場合もある。明後日を向いた見当違いな批判ですら、考え方の多様性について再考する機会だ。
人と関わり、自分の知らない何かを与えてもらえることで、前へと進んでいけるような気分になれる。そうした気分の時は、次々に記事が書けてしまうものだ。しかし、今の状況を楽しめないでいると、なかなか筆は進まない。
たった一人で仕事をしている僕にとっては当たり前のことだが、たとえチームであったとしても、大企業であったとしても、同じことなのだと思う。モチベーションこそが、より良い結果を得るためにもっとも大切なものだからだ。
2018.03.23配信 Vol.17
「より良い明日の自分を作るためにはAIによる自動化時代。テクノロジーとの接し方」
元を正せば……という話は、意外にも数多く、そして近くにあるものだ。
先週、総務省に近い与党国会議員に電波行政についてヒアリングをしていたところ、放送免許の費用見直しをかけようとしている……という話が出てきた。単純に免許の価格を引き上げて、国庫の収入を増やすだけという単純な話だと思ったが、実は現在の免許更新額は特殊な事情のもとに引き下げられていたのだ。
特殊な事情とはアナログ放送からデジタル放送へと移行するため、国策として地上デジタル放送への切り替えを行ったことだ。このための多額の設備投資が必要な中で、一時的に免許更新料を引き下げて負担軽減を図ったのが現在の価格。おおよそ年額で700億円(全局合計)になる。
しかし、新たに4K放送が始まるとはいえ、カメラはすでに4K化しており、アナログからデジタルへの切り替えに比べれば総投資額は比較的少なくて済む。さらに当時とは電波そのものの経済的な価値も異なるとして、免許更新料の“再算定をしよう”というのが、放送局側が警戒している“値上げ”の真相なのだそうだ。
へぇ~と思っていたところ、みんながSuicaやICOCAなどで使っているFeliCaという非接触通信技術。最初の施策が生まれてから20周年ということで、ソニー社内にあるカフェテリアで記念展示が行われていた。外部には見せられない試作もあり、写真は撮影できないものの興味深い内容だったのだが、それをSNSでつぶやいたところ「なぜソニー本社で?」という疑問を持つ人が多かったのだ。
現在、FeliCaの技術はフェリカネットワークス社が管理しているが、もともとはソニーの技術。当初、バッテリーが必要だったところを「電池が必要じゃ駄目だ」とNGを出され、電源なしで機能するカードが生み出された。
次に「FeliCaみたいな独自技術を無理やり推し進めたから、日本の非接触通信規格はガラパゴス化した」という意見が僕に届いたが、これも誤り。NFCとして基本的な通信部分を規格化しようとした際、すでにFeliCaは日本で普及した後だったのだ。FeliCaの責任でガラパゴス化したわけではない。
他にもいろいろなパターンがあるだろうが、元を正してみなければわからないことはたくさんある。そして、経緯を辿ってみると、現在なにかの問題が起きている場合に、正しい対処ができるというケースもあるはずだ。
2018.03.09配信 Vol.16
<より良い明日の自分を作るためには><医療過誤が疑われるケースに“やるべきこと”>
■Topic マイナス50キロを実現するためのホップ・ステップ・ジャンプ
月に一度通っている整体師さんによると、僕の骨は異様に太いそうで、特に関節が大きいそうです。確かに体組成計上のデータでは、骨の重量が4キロ近い。平均よりもかなり多いようです。
しかし、骨の重量は体重全体の3%程度なのですから、体重との因果関係はあまりなさそうですね。最大で142キロもありながら、ある程度、身体を動かすことができ、膝を痛めることもなかったのは、そうした関節の太さがあったのだと思います。
一方、体重の数字的な面を言えば、もっとも支配的なのは“水分”。女性の場合は脂肪が多いため若干低くなるものの、男性の場合は体重の6割ぐらいが水分です。水分をたくさん採っていると簡単に体重は2キロぐらい増えますし、我慢しながら暑い場所にいれば、あっという間に2キロぐらいは減ります。
1日に身体から排出される水分は、皮膚から自然に抜けていく分が600cc程度。呼吸時に排出される量が400cc。排便で1.3リットルを排出するので、合計で2.3リットルですが、さらに汗をかけば、その分だけ外に出ることになります。
一方で体内において合成される水分、食物に含まれる水分などがあり、純粋に水分として補給しなければならない量は、およそ1.5リットル程度でしょうか。運動をして汗をかいた場合は、その分を足す必要があります。といっても、これはおおよその目安。
医学知識の本を読んでみると、1日に摂取する水分の割合は「体重÷0.45÷66」なので、体重が85キロの僕は2.85リットルを飲まなければなりません。これは体重の約3.3%に相当する重さ。水分の摂取不足や摂取過多でプラス・マイナスそれぞれ2%ぐらいの変動があると仮定すると、急に増えたり、急に減ったりということがあるのも頷けますね。
と余分な話に文字をたくさん使ってしまいましたが、毎日の増減に一喜一憂しないこと。僕の場合、元の体重がかなり重かったため、トータルで50キロを大きく上回る減量(現時点でマイナス57キロ)を実現できましたが、その間、数キロの増減はふつうにありました。が、これを年単位で見るとトレンドとしては一貫した減少になります。
参考までに昨年1月からの1年と直近1年の体重と筋肉量のトレンドグラフ(10ヶ月分ぐらいは重なっています)をお見せしましょう。昨年12月から筋肉のバルクアップに取り組んだため体重が一時的に鈍っていますが、それを除けば体重変化は一貫していることがわかります。これは順序立てて生活習慣を少しずつ変えていくことで、無理な食事制限をすることなく適正体重につなげるアプローチを採ったためです。簡単にそのプロセスを振り返ってみます。
http://yakan-hiko.com/files/honda/7321/IMG_1136.PNG
http://yakan-hiko.com/files/honda/7321/IMG_1137.PNG
2018.02.23配信 Vol.15
「平昌オリンピック放送を起点に考える“テレビ”と“ネット配信”の未来」「働き方と過ごし方。人生の“幸福の総量”とは」
■Topic 働き方と過ごし方。人生の“幸福の総量”とは
僕が“フリーランス”で仕事をし始めた……すなわち、会社員などの何らかの組織に所属することを辞めたのは1993年末のことでした。ずいぶん遠い昔のことのようですが、今でも勤め人だったころの自分を忘れることはありません。
いろいろな考えがあると思いますが、僕がフリーランスという決断をした理由は、そのほうが人生における“幸福の総量”が多くなると思ったからです。ここ数年、僕がよく同じ業界の人たちや取引先の人たちに言われるのが「時代に合わせて適切なテーマを見つけていろいろな業界へ戦略的に展開していますね」という言葉です。あるいは、賢く立ち回っているように見えるのかもしれません。確かにいろんなジャンルの仕事をこなすようになっていますからね。戦略的に流行りものを追いかけているように見えるのかもしれません。
●なぜ多様なジャンルのテーマで仕事をしてきたのか
しかし、次はこんなことが流行るだろう、なんてことを予想しながら仕事したことは一度もないのです。そんなことを考えてテーマを決めたところで、あまりおもしろい仕事にはなりません。それよりも、自分が本当に興味を持ったジャンルについて書いたほうがいいのです。
僕の場合、最初はパソコンの記事でした。ふつうのベタベタなパーツ紹介や製品紹介などの文章を書き、技術的背景について取材して書いていました。それが多数の取材をこなしていくうちに、今度は業界の将来の予想をするコラムを……と仕事が広がり、さらに企業向けシステムへのパソコン導入が進む中、ネットワーク企業や(PCサーバーを使った)企業システムの話、半導体業界などなどへと数珠つなぎに仕事が広がっていったのです。特に戦略性があるわけではなく、市場が広がっていくジャンルには自然にニーズが集まります。
その後、コンピューターは本格的に家庭の中に入っていき、パソコンが生み出したデジタルメディアのトレンドが、今度は家電のデジタル化を進めていきます。何時しかデジタル家電と家庭向けコンピューターのトレンドは一体化していき、インターネットサービスの成長、モバイルネットワークの高速化などを経てスマートフォンが生まれてきました。その途中、ハイビジョン映像のパッケージ販売ではBlu-rayが誕生する背景に接しましたし、カメラ産業がデジタル化していく様も、まさに目の前で目撃し、取材し、記事を書いてきました。さらに、パソコンのマルチメディア化の過程で接することがあったハイエンドのオーディオ&ビジュアル業界は、自分自身が興味を持ち趣味としてハマっていったこともあって、いつの間にか“評論家”という立場になっていました。
AV業界での評論家は、記事を書いたり評論コメントを寄せたりするだけでなく、実際の製品開発において音決めやトレンド作りにも口を出せる、作り手側に近い仕事もあります。近年はゲームデベロッパーや映画会社との付き合いから、コンテンツ事業者どうしをつなぐコンサルティングの仕事も、相手から求められるかたちで始めています。
自分でもどのぐらい広い範囲で仕事をしているのか、最近はよく解らなくなってきました。自分でそんな感じなので、外から見ていると“うまく行きそうなところを戦略的に探して仕事をしている”ように見えるのかもしれません。
しかし、ごく一部の“その人でなければならない”仕事をしている方々を除けば、フリーランスで仕事をするのに、そうそう都合よく時代に合った仕事を選んでいくなんてことはできないものです。ほとんどの仕事は自分ひとりだけでは完結できないため、フリーランスの仕事の多くは、稼ぎを出している企業に依存しているものです。つまり、“戦略的に動く”という主体的な動きで世の中の流れを読み取り、稼いでいきたいのであれば、フリーランスで仕事をするよりも、何らからの企業、組織に属して、その中でイニシアティブを執る術を見つける方が得策だと思います。
では僕はどうしてきたかというと、ただ単にひたすら“好きなことを”をしてきただけでした。しかし、“好きなことをやる”ことが、実はフリーランスで仕事をする一番の意味であり、結果的に成功につながる鍵だったのだと後から振り返って感じています。
●世の中の流れではなく、自分が好きなことを追いかける
そもそも、フリーランスで働く人は、どうしてフリーランサーになろうと思うのでしょうか。繰り返しになりますが、「稼ぎたい」のであれば、組織に属するか、あるいは自分自身で会社などの組織を作って指揮を執るほうが、ずっと効率的です。どんなに頑張って仕事をしたところで、フリーランサーの自分は、自分がやった成果のぶんしか収入にならないのですから。
もし、僕がサラリーマンをずっと続けていたならば、すなわちフリーランスとして自由に仕事を選ぶことができなければ、これほど没頭して仕事漬けになることはなかったでしょう。そうすれば今ほどの経験値も得られず、もっと平凡な生活をしていたと思います。興味の赴くままに、おもしろそうだと思ったテーマについてジャンルを問わずに追いかけ、他人の言葉に耳を傾けていたからこそ、それがどう収入に直結するかなど考えもせず、新しいジャンルに手を出していました。
結果的に言えば、そうして興味ある方向、本当に自分がやりたいことにフォーカスすることで、自分自身のやる気を行き出せていたのです。趣味と仕事が一致していたのだから当然ですね。結果的に収入増になったのか、収入減になったのかと言えば、おそらくは勤め人をしていたほうが、収益という面では良かったと思います。僕も安定的な暮らしを得るという意味で、リスクの多さを考えれば決して裕福というわけではありません。
しかし、それでも良かったと思えるのは、絶対的な収入や安定性だけが、幸福度の指標ではないからでしょう。僕の妻の言葉ではないですが、「つまらない顔をしながら働いて、安定した収入を得るのと、自分の好きなことをして不安定でもなんとか生きていけるのでは、どちらが幸せなのか?」ということです。
手に入れられる経済的価値(収入)も“幸せ”を形作るひとつの要素ですが、自由な時間や好きなことに没頭する時間と、嫌いだけれども稼ぎのために使う必要のある時間。この比率が幸福度の総量を決める上でもっとも大事だったのかもしれない。そう今から振り返ると感じます。
その比率や重視すべき要素は、本当に人それぞれで、経済的にもっと安定しなければ心が落ち着かないという人もいるでしょう。ただ、僕にとっては自由に好きな仕事をすることが、何よりも幸福を得るために重要だったということです。
●人生の選択が正解だったかどうかは、きっと最期の時にわかる
僕の“幸福の総量”はフリーランスになって増えたと自信を持っていえます。実はこの話は、ある友人の選択の時の話がヒントになっています。
彼は三菱総研の主任研究員として高収入を得ていましたが、キッパリと辞めて中古カメラ修理店を経営するようになりました。カメラが大好きだったからです。年収は数分の1に減ってしまったものの、幸せの総量は増えたと話し、それに奥様も同意していました。「収入も必要だけど、生きていけるのであれば、好きなことに費やす時間が多いほうがいい」とはその友人の談です。
YouTubeのCMにも出た吉田ちかちゃんも、外資系コンサルタント会社を辞めてYouTuberとなり収入の代わりに幸せを獲得していました。そのままコンサルタントを続けていたほうが、彼女は社会的地位を得られていたかもしれません。起業してもきっと成功していたことでしょう。
僕もたまに「なぜ起業しなかったの?」と言われます。もしかすると、何かひとつのテーマに絞り込んで事業を興し、起業家となっていれば、もっともっと多くの収入を得られたかもしれません。その機会はこれまでに何度もありました。しかし、後悔はまったくしていません。家族をきちんと守れるだけの経済力を確保しながら、毎日笑って仕事ができるだけの自由を得てきたのですから「仕事の幸福度×収入」の掛け算で、もっとも大きな値を得られたと思います。
先日のことですが、20年来の友人が亡くなりました。食道がんの発見が遅れ、摘出手術に取り組んで1年の時間は得られたものの、ふたたび転移したがんの摘出後に容態を悪化させ、帰らぬ人となりました。実は彼女にとって、大きな人生の選択を迫られた時、「私はどうすればいいのだろう」と相談されたことがありました。
今回の“幸福度の話”については、既視感のある読者もいるかもしれません。この考え方については、何度か取り上げたことがあるからです。そして、実はこの亡くなった友人から持ちかけられた相談にも同じ切り口で返答していました。
それはソニーからVAIO事業部が切り離されることが決まった後のことです。売却が決まったその日に連絡を受け、いろいろ相談したいと言われていた僕は、友人とご飯を食べながら、彼女が大好きな生ビールのジョッキを傾けていました。
VAIOの事業はかなり大きかったのですが、事業すべてについて人も含めてまるまる譲渡される条件です。特にエンジニアに関しては拒否権がなく、主要なエンジニアはソニーを辞めるのか、それとも新会社に移籍するかしか選べません。エンジニア以外の社員は、移籍先があれば他部門への移籍も可能でした。
そこで、さらに具体的な人事方針が発表される前に、別の事業部、部門への移籍を模索して、社内的に「私はこんなことができる」「私はこんなことをしたい」と営業・アピール合戦を繰り広げていました。新会社での待遇はソニー時代のものを引き継ぐ契約がありましたが、それも当初3年間のみです。そのままVAIOという筏(いかだ)に乗ったまま流されても、業績が悪ければ先はありません。3年という約束も、資金難になれば値下げ交渉となることは明らかです。
そんな中、彼女は本社広報にいました。長年、VAIOの事業部で仕事をしていましたが、本社方針の変更によって、事業部から本社広報に移籍していたのです。ですから、そのまま広報に残れば、VAIOの仕事はできないけれども、ソニーには残ることができる。
しかし、1998年ぐらいからずっとVAIOのプロモーションをやってきた彼女は、そのままVAIOの仕事をしたい、そのほうが自分らしく生きられる。でも将来の不安は大きい。行ったり来たりで、かなり長い間、真剣に悩んでいたのです。
「どうすればいいのかな」と尋ねられ、僕は「幸せの総量で決めるといいよ。僕はライターだから稼ぎは少ないけど、そのぶん、自由があって妻にも愛情を注げる時間を作れる。だから稼げなくても幸せだと思う。ソニーとVAIO、それぞれに勤務して仕事をしたら、どのぐらい幸せになれそうか想像してみよう。その幸福感と将来の収入に関するリスク。両方を掛け合わせて、より幸せだと思うほうを選ぶといいんじゃないかな」
ソニーに残る方向に大きく傾いていた彼女でしたが、最終的にはVAIOへと自ら手を上げて移籍する道を選びました。その後、今でこそ黒字化しましたが、VAIO株式会社は苦難の道を歩みました。
しかし、最期まで大好きなVAIOに関われたことが幸せだと話し、自ら移籍したことを誇りに思っていました。感謝までされたほどです。彼女が永眠する直前まで、自分が本当に好きだと思う仕事を全うできたと考えるならば、選択はきっと正しかったのだと思います。亡くなるほんの少し前、生命の最期の一滴までVAIOへと愛情を注ぎきることができたのだから。
ご冥福をお祈りします。
2018.02.09配信 Vol.14
「ソニーを復活させた平井氏という人物」
平井氏は、どん底の大赤字を出したソニー暗黒時代に社長兼CEOとなり、2期目に掲げた収益目標を達成。過去最高益が確実になった、まさに“何をやっても許される”我が世の春を迎えたところで、子会社の経営を立て直し、自ら三顧の礼で迎えた吉田氏に社長を譲ることになった。
あと1年で交代を申し出るだろうと思われていた田中氏はともかく、ノリノリで次の中期計画立案を楽しむと思われた平井氏の決断は、実に平井氏らしいとも思える引き際である。今回はそんな平井氏が、どのような道程でソニーを立て直したのか。過去の取材メモを掘り起こしながら、ふだんは記事化していない意外な側面について書いてみることにした。

■Topic ソニー平井CEOの引き際。なぜソニーは復活できたのか
ソニー・平井社長と初めて話をしたのは、ソニー・コンピュータ・エンターテイメント(SCE、現在のSIE)の米国法人社長から昇格し、SCE全体の社長となった直後のことだ。すなわち、プレイステーションの生みの親であった久夛良木健氏が一線を退く際、その後任となったのだ。この時、平井氏はソニー本社・副社長としての役職も引き受けた。
米国でコンピュータゲーム関連のイベントがあると、必ずノリノリで記者会見に登壇し、まるでDJのような立ち振る舞いで来場者を乗せ、盛り上げていく“楽しい日系米国人”のKazu Hirai氏がグローバルのSCE社長になるのか! と、当時は驚いた記憶がある。日本で開発系チームをリードしてきた人物が昇格するのでは? と予想していたからというのもあるが、日本企業なのだから日本語をしゃべる人のほうがいいのでは? という気持ちもあった。
ところが設定されたインタビュー現場に行くと、平井氏は流暢な日本語を喋り始めた。いや、そもそも日本で生まれ育ち、途中、米国に家族で住んでいた時期はあるものの、大学は国際基督教大学。ジョン・カビラ氏と同級生で、大学時代は二人してクラブイベントを学園祭でやって盛り上げたという。実はこのときまで、平井氏に“日本語でインタビュー”した人はおらず、海外でもイベント中はずっと英語でまくし立てていたため、まさか日本で生まれ育ったなどとは思いもよらなかったのだ。
これは僕だけではない。他の記者も平井氏のネイティブ言語は英語だと思っていたという。今では懐かしい思い出だが「米国市場が担当なのだから、日本の記者は全体を束ねる人か日本市場の担当が語るべき」であり、「米国に対してメッセージを発信するならば、すべて英語コミュニケーションすべき」と考えていたからだ。
平井氏がSCE米国法人の社長時代、何度かインタビューを申し込んだものの、そのたびに断られていた。自分の役割の外で余分な情報を発信することが組織にとってマイナスにしかならないとわかっていたからだろう。「日本向けのメッセージについては、本社のほうで」と断りのメールに記されていた。今、振り返ってみると平井一夫という経営者は、視野が広く、自分を取り巻く環境や人物がよく見える、極めて良い観察眼を持つ人物だったのだと思う。

●自信を感じるが、過剰ではない
「平井さん、日本語しゃべるんですね。驚きました」と開口一番に言うと、「よくそう言われるのだけど、もうバリバリ日本人ですよ。米国人のふりをしているつもりもない。子どもたち(息子と娘がひとりずつ)は米国の環境に馴染んで育ってきたけれど、僕は日本生まれ、日本育ちですよ」と話し始めた。
2018.01.26配信 Vol.13
「本音のNHK受信料督促チップ問題」「50歳喰いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット」ほか
先日、犬山紙子女史のブログにツッコミを入れたら、ご本人からツイッターで反応をいただいて驚いている本田です。
「若い女子の罪悪感につけこむおじさんについて」というコラムがそれ。
https://lineblog.me/inuyamakamiko/archives/1062430459.html
簡単に言うと、“高いご飯”を繰り返し奢ってくれるおじさんの大多数はセックスに持ち込むことが目的で、若い女の子は繰り返し“高いご飯”を奢ってもらっているうちに罪悪感を持つようになり、“高いご飯”の見返りに身体を許してしまうことがある。でも、そんなことはしなくていいんだよ。金持ちの親父にとっての“高いご飯”と、若い女の子の“高いご飯”では価値観がまったく違うんだから、若い女性の身体なんて(おじさんにとっては高価なごちそう)いう見合わない支払いは不要である……と。
もっともなお話……というよりも、そんな罪悪感を持つ女性が本当に多いのならば、世の中のお金があるおじさんは、さらにあちこちでデートに誘いまくるんじゃないかと思うのですが、そもそも「二人きりでご飯に行くことを繰り返す」なんてことをしなきゃいいんじゃないの?」と思ったりしたわけです。
思っただけでなく実際に文章にしたところ「追記」を読んでほしいとのこと。でも、やっぱり感覚的にはズレがあるなぁと思うわけです。
https://lineblog.me/inuyamakamiko/archives/1062430527.html
僕は、スケジュールが許す限り、若い女の子をとっかえひっかえタダ飯に誘う金持ちおじさんではありません。いわばふつうのおじさん。東京に住んでいれば、いろんなおじさんが、いろんな美しく若い女の子を口説くシーンをしばしば見かけるのですが、おじさんが欲望を隠さずに女の子を誘っているのと同じように、若い女の子たちも自分の財力やコネではたどり着けない上質でレアな体験への欲望を隠していないように見受けられます。
僕ら“ふつうのおじさん”が理解できないのは、相手が“お金持ち”か“社会的地位が高い”ことを前提とした、何らかのインセンティブを求めての食事に一度ならず何度も二人きりで出掛けていながら、“罪悪感から身を捧げる”という感覚なのです。
もちろん、そんなことをする必要がないのは当たり前なのですが、おじさんも馬鹿じゃありませんから、本気で口説こうと思っているのであれば、口説けそうにない相手は誘いません。そんなプロレスのようにそれぞれの役回りを互いが理解した上での絡み合いが苦手な女性ももちろんいるでしょう。でも、そんな女子に対するアドバイスは「気にしなくていい」ではなく、そもそも、そんな下らない享楽主義に乗っかるのではなく、よく足元を観なさいということじゃないかと思うのです。
若くて美しい時代は短いものだし、そうした容姿や身のこなしを持っているのであれば、それはひとつの才能なのだから、それを活かした上で経験を積んで人間的に成長すればいいとは思います。でも、一流レストランに行かなくたって、上質を知るお金持ちだけどスケベなおやじと付き合わなくとも、人生経験を積む場はいくらでもあるとも思います。
なんてことを考えていたら、案の定、若い女性から「全然わかってない! おじさんの認識なんてこんなもんか。人間関係はそんな簡単なもんじゃない。誘う側、誘われる側、性格だって人それぞれ。関係性も人それぞれ」などと複数の反論をいただいたのですが、それは当然のこと。でも、自分自身で支払うこともできず、自分自身で予約することもできない。そんなお店に何度もついて行った結果として、自分自身で関係性をコントロールできなくなるのは“当たり前”と教えることも必要なのではないかな?
2018.01.12配信 Vol.12
「モノを売る時代から価値を売る時代へCESの変遷が示す枠組みの変化」
2年前、Consumer Electronics Associationのトップであるゲイリー・シャピロが基調講演でCEAの名称変更を発表した。CTAとは「Consumer Technology Association」である。もともと“電機”をテーマにした活動をしていたCEAだが、そこにクラウドを通じたネットワークサービス、それに自動車やさまざまな電動の乗り物といったモビリティが加わり、さらにはモバイル通信技術の発展といったものも絡み合い、家電という枠組みでは包含できないテーマが増えてしまったからだ。CTAとなった主催者はCESという名称のままでショウを主催しているが、その内容は単一の商品を改善していくことではなく、社会全体、あるいは人々の生活をテクノロジーでどのように変革するか? がテーマになっている。
その変遷を追いかけてみると、次のように捉えることができるだろう。
“電気”の力で、日々の生活をもっと“楽”に “電気”の力で、日々の生活をもっと愉しく豊かに “コンピューター”の力で、日々の生活をもっと愉しく豊かに “モバイル技術”で、日々の生活をもっと便利に、愉しく、豊かに “あらゆるものをネットにつなげ”て、ライフスタイルに変革を “多様な技術をネットワークでつなげ”て、社会全体を変えていこう “知・情報の共有と分析”で、社会全体の効率を上げよう “溢れる情報を整理”して、社会全体の効率をさらに上げよう
このように変化してきたCESだが、今年、どのようなショウになっていたかと言えば、最後の1行に“5G”というモバイル通信が超高速・広帯域・低遅延を実現し、モビリティを含めた社会全体をネットワーク化していくというビジョンが明確になったことだろうか。「“5G時代”を見据え、移動体を含めたネットワーク化された社会の構築」が現在のCESの姿である。
その結果、出展社の構成も変化した。毎年のように来場者数が増えてきたCESだが、一方で主役も変化している。たとえば筆者がCESに通い始めた2000年ぐらいは、フィリップスと日本の家電メーカーが主役だった。例えばソニー、松下、JVC、東芝、日立、三菱電機、シャープ、パイオニアなどはプレスデーに発表のコマを持ち、45分のプレスカンファレンスと15分の移動時間を数珠つなぎに回るのが本当に大変だった。
そのころはちょうどマイクロソフトとインテルがCESに力を入れ、パソコンが家電製品の仲間入りを始めた時期だ。IT系の筆者だった僕は、パソコン業界の動向を探るためにCESに行き、そこで家電メーカーの発表会に出席。文化の違いに驚きながらも、デジタルメディアの技術革新が進むうち、パソコンに求められていたメディア機能の多くがデジタル家電になっていく様子を目撃していた。当時はドッグイヤーだったIT業界と、ゆったりと改良や品質向上に取り組む家電の世界は、あまりにも文化が違っていて驚いたものだ。自動車関連はカーオーディオとカスタム施工が中心で、会場前の駐車場ではオーディオインストーラがカスタマイズした車を披露したり、その場で即席の改造施工競争をしていたのである。
家電の多様性とPCの汎用性のせめぎ合いが相互に影響している様子を見ているうち、メディアのデジタル化は半導体企業やソフトウェアプラットフォームを持つ企業を主役にしていった。ソニーやパナソニック以外の日本メーカーが主役から脱落したのは、あくまでも家電という機器の部分に強みを持っていたからだ。それは強みでもあったが、時代の変化にはついていけない。サムスン、LGはそこに付け込んだが、主役なのかと言えば残念ながらそうではない。
ではどこなのか? 自動車なのか? というと、実のところ自動車が主役というわけでもない。また家電メーカーが主役ではないということでもないのだと気付いた。
今の時代の主役はいないのだ。あえて言うならば、クラウドを支配する者が主役となっていくのかもしれない。かつて“家電”のひとつと数えられるようになっていたパソコンが、今は仕事や道具のためのツールになっているのと同じ理由である。
以前はパソコンに新しいソフトウェアをインストールすることで様々なことができるようになった。今でも変わらないように思えるが、実際には新たなアプリケーションはパソコン用ソフトではなく、クラウドの中に生まれている。
使用するデバイスは、そのクラウドの中に生まれているアプリケーションを覗く窓やインタラクションを取るための道具でしかない。パソコンからスマートフォン、タブレットへと向かったのは、その価値に可能な限りシンプルにアプローチするためとも言えるだろう。
そのとき、その場にもっとも相応しいデバイスでクラウドに溶け込んだアプリケーションを操ることができる。AndroidでもiPhoneでも、好きな道具を使えばいい。そういう世界にすでになってきているため“最高のデバイス”は、そのときによって異なり、その人の目的や趣向によって異なる。主役がいない世界になってくるのだと思う。
2017.12.22配信 Vol.11
「ネットにおけるハラスメントの話」「50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット」
現状、最大時とくらべてマイナス51kgとなった本田です。体重はあまり変わっていませんが、体脂肪率は20%を切ってきました。そろそろ“普通の人”と言っても恥ずかしくないレベルになってきたと思います。実は体重はほとんど変わっていないのですが、体脂肪だけが下がるようになっています。
これは現在、トレーナーとも相談して筋肉を増やすモードに入れているためです。トレーニングの内容も少し変えて、食事もあまり気にせずにたくさん食べるようにしています。もちろん、寝る前の炭水化物などは控えていますけどね。
現在の体重は91kg。身長は179センチですから、まだ少し太めに思えるでしょうが、僕と会った人のほとんどは、80キロぐらいに見えると言いますから、多少のお世辞が入っていたとしても、かなり筋肉質にはなってきているのでしょう。
“筋肉を増やすトレーニング”と“身体を引き締めるトレーニング”。この両者にはどんな違いがあるのでしょうか。僕の経験やトレーナーの指導内容から、その違いについて書き進めていきます。
まず筋肉を増やすトレーニング。筋肉を増やす時期には、可能な限り重いウェイトでトレーニングを行います。筋トレの手法はここでは書きませんが、おおよそ10回が限界と思えるぐらいのウェイトで、実際にはトレーナーのサポート付きで12~14回。僕の場合はそれを1種目あたり3~4セットほど繰り返します。
体全体が筋肉痛になると困るため、「肩周りと上腕三頭筋」「胸周りと上腕二頭筋」「広背筋と下半身」の3つのグループに分け、3~4日に一度の頻度で筋トレを行っています。体幹や腹筋は回復が早いため、毎回のトレーニング後に行います。いずれにしろ“ギリギリ10回上げられる目いっぱい”が目安です。
一方、引き締めていく……すなわち、身体を細く締めていくときには、最大ウェイトを軽くします。ただし、ドロップセットという方法を使うことで、仮想的に“たくさんの回数をこなした”状態を作るのです。
例えば、僕が肩周りのトレーニングを行う際は、10キロのダンベルを2個用い、フロントレイズとサイドレイズ、左右15キロぐらいでショルダープレスといった筋力トレーニングを行います。
しかし、ドロップセットの場合には、フロントレイズとサイドレイズは7.5キロで20回ほど行い、上がらない限界に来ると、すかさず5キロ、3キロ、2キロと落として、それぞれ20回、あるいは完全に肩が動かなくなるまで上げ続けます。最後はトレーニングチューブを使い、悲鳴を上げながら20回ほど運動すれば終わり。こうすることで限界まで追い込んでトレーニング効果を高められるだけでなく、実際に上げた回数よりもたくさん上がったのと同じような刺激を与えられます。
乳酸が筋肉にたまって動かなくなるまで動かし、動くレベルの負荷に下げてまた動かし……を繰り返すため、精神的にはかなり辛いトレーニングなのですが、慣れてしまうとどうということはなく、短時間で効果的なトレーニングを行えます。マシンであれば、すぐに短時間で重さを換えられるでしょうし、ダンベルならば複数の重さをあらかじめ用意しておいて、素早く持ち替えて連続でセットをこなします。バーベルではウェイトの変更を、ジムにいるサポートの人にドロップセットでやると伝えて頼んでおきましょう。
これを続けると、膨らみ続けてきた筋肉は、その間に霜降り状に入っていた脂肪が落ちてきて、サイズ的にはダウンしていきます。筋肉量もこの時期はほとんど増えません。むしろ、やりすぎると減ってしまうこともありますが、気にせずドロップセットで落としていきます。筋肉量が減ったとしても、その前に増やしたのと同じように、また増やせばいいのですから。
気をつけなければならないのは、左右差を可能な限り減らすことでしょう。利き腕側のほうが腕力はあるものですし、体幹で言うと利き腕と逆側が強くなりやすいものです(カバンを利き腕と反対側の腕で持つことが多いため)。左右の強さバランスを整えてトレーニングしていないと、身体がねじれ、腰痛や肩こり、首の筋のつっぱりを感じるようになるでしょう。ジムワークをする際には、なるべく左右の弱いほうに合わせてウェイトを決めて、左右揃ったフォームで動かすようにしてください。
2017.12.08配信 Vol.10
「相撲協会の非常識に学ぶネット時代の危機管理」
このところのソニーの元気さはどうやら偶然ではなさそうだ。単なる業績の良し悪し、単発の製品の良さなどではなく、社内から新しいアイディアや製品が生まれる土壌がきちんと生まれてきている。新たなアイディアを社内から呼び起こす空気……環境を整えるには、まず業績を整え、誰もが納得するカタチで“遊ばせる”必要があるだろう。
しかし、ソニーは上手くそれをやってのけた。大胆なリストラと合理化を行いながら、新しい製品が生まれてくる環境を作るというのは、言うほど簡単なことではない。
合理化による経営改善は、すなわちROI(Return On Investment)のうちのIを絞り込んで結果を出すのが一番簡単。しかし、投資を絞ればいずれ企業価値は下がり、Rが落ちてくる。最近はあまり見られなくはなっているが、長期的な価値を犠牲にして表面上の業績を改善させ、経営者が多額の報酬を得ながらも、結果的には大きな企業価値を失った……なんて例もたくさんある。
衰退期のソニーは、まさにその典型例だったとも言えるだろう。しかし、今日、SAP(Seed Acceleration Program)から生まれた「wena wrist」が魅力的な第2世代製品を発表したように、ソニーの環境は大きく変化している。wena projectはまだ20代半ばの学生の雰囲気を残す對馬くんがプロジェクトリーダーを務め、新しいビジネスブランドとして定着。史上最年少の統括課長に抜擢されたことでも知られるが、そうした新しいアイディアをカタチにする空気がソニーには生まれている。
それは例えばベンチャリングなどにも現れている。ソニーは業績が好調だった出井・安藤体制のころ、3桁億円規模のベンチャー投資や、M&A戦略を実施するファンドを運営していた。しかし、多くの投資で焦げ付きが発生し、惨憺たる結果をもたらした。
あまりの惨敗ぶりにソニー社内ではベンチャー投資のファンドプログラムを包括的に行おう……という議論すら、行いにくい空気になっていたという。それは“禁句”とも言えるレベルのものだった。しかし昨年、平井CEO、吉田CFOの2人が提案した新たなファンドプログラムが動いている。
その実績を訊ねてみると、なかなかおもしろい答えが返ってきた。スピード重視の攻めの運営をしているのだ。
ソニーの場合、過去の成功例の多くはボトムアップによる商品の提案である。そこで投資部門や新規事業開発部門が投資案件を探し、それをトップダウンで事業部や研究開発部門に下ろすことは一切していない。
その代わり、事業開発部門である程度の選別、ふるいをかけた上で、関連するであろう部門のエンジニアや企画の人間を集め、ベンチャー企業にプレゼンテーションをさせる。そこで、現場レベル(若手エンジニアが中心)から「やりたい」という意見が出てくれば、それをトップの経営会議よりもずっと下のレベルに設置されている投資委員会で検討し、出資を決める。
社内の現場に「おもしろい」と言ってる人がいるかどうかが一番のポイントであるため、このファンドでは企業全体としての投資の方向を評価することはないが、そのぶん小回りが利くため、投資が決まればあとは審査のみですぐにプロジェクトがスタートするスピード感を出せる。
さまざまなパターンがあるが、一番ベーシックな入り方は、技術のシードに対して投資だけを行い、その技術が育って使えそうな時間軸になると、その時点で社内の別の部署と結びつけて商品化を模索するというものだ。しかし、中にはある程度開発が進んでいるものもあり、その場合は具体的な部署へと直接パスを作り、応用開発へと進む場合もあるという。
その意思決定の速さは、投資対象候補のプレゼンから6週間後に、プロジェクト着工のため振り込みが終わったという例があるほど勢いのある速度感だ。ソニーの事業規模、その中にある技術ノウハウやブランド力、デザイン力などを考えると、ベンチャー側もかなり魅力的であり、すでに1年で16社ほどに投資を実行。年間500社を超える面接があるという。
人が集まるところ、技術が集まるところには、数年後に必ず結果が出るものだ。あれほど負のスパイラルに落ち込んでいたソニーが、ここまで復活できたのは経営手腕によるところが大きいと思う。このあたりはもう少し、今後も突っ込んで取材をしたいものだ。
2017.11.24配信 Vol.9
「顧客を信じて、顧客に投資をする……という考え方」「50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット」
■50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット
「現状、マックスだった時と比べてマイナス50kgとなった本田です。体脂肪率は21%前後となりました」と報告した前回でしたが、体重は0.5キロほど落ちたかな? 程度。しかし、とうとう体脂肪率は20%ぐらいになってきました。
どうもトレーニングで筋肉を増やしていると、家庭用の体組成計では本来よりも体脂肪率が高く計測されるそうで、場合によっては24%ぐらいと計測されることもあった僕の体脂肪ですが、業務用体組成計では20%ちょうどぐらい。とはいえ、内臓脂肪レベルは15%もあるので、まだまだですね…………。
さて、今回は体重を減らすというよりも、浮腫を減らし、可動域を拡げ、運動できる身体を作っていく上での準備運動といいますか、超簡単に腕や脚を細くする方法について紹介しましょう。
僕らの世代なら『涙のリクエスト』、もう少し上の世代なら『ブーメランストリート』。何が言いたいかというと、テレビを観ながらでもなんでもいいので、なるべく腕を脱力し、身体を傾けて上になったほうの肩をぐるぐると回すのであります。力は入れないように。とにかく、グルグル、ぐるぐる、グルグルと回す。
中年のおじさんは可動域が狭くなっているので、なかなかこれだけでもうまく動かないかもしれません。次いで、ガキガキと肩の関節が鳴るかもしれないですね。でも続けましょう。左右均等にやります。
次に寝っ転がって脚を上げ、短距離走の選手がアップ中にやっているような股関節を回す運動をこちらもなるべく脱力して行います。ぐるぐる、グルグル、ぐるぐるとやります。片方だけでなく、反対回しも(これは腕も同じ)。
たくさんやればやるほど良いので、ま、力は入れないので何度やってもいいのですが、ドラマでも観ながら半分のA/Bパートは腕、C/Dパートは脚といったようにやるといいんじゃないかな。
すると。目に見えて脚が、腕が細くなっていきます。腕は自覚しにくいのですが、脚は目で見てわかるはずです(浮腫が多い人ならばですが)。
これは詰まっているリンパが流れ始めるから。リンパ管を流れるリンパ液には、流すためのポンプ(心臓)がありません。ではどうやって流れるかと言えば、関節の運動によってリンパ管が変形し、それが繰り返されることで順次、液体が押されていくことでゆっくりと流れます。
この流れが滞っていると、老廃物がどんどん蓄積していきますが、上記の運動をしていると、リンパ液が流れるとともに老廃物が流れていき、結果的に細くなるということなんですね。
ダイエットとはちょっと違うのですが、これによってモチベーションを得られれば、次の段階で運動を…………と立ち上がる勇気をくれるかもしれません。
2017.11.10配信 Vol.8
「僕がグーグルのコンシューマ製品に興味を持てない理由」「50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット」
■50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット
現状、マックスだった時と比べ-50kgとなった本田です。体脂肪率は21%前後となりました。
先日、嫁さんを背中に背負って体重計に乗ったら、最大時の体重を下回っていて大喜びとなりました。もっとも、以前にも話したように、すでにダイエットの意識はありません。
毎週、3~4回の会食でお酒を飲みながらたくさん食べてますし、朝も昼もきちんと食事を摂っています。お酒は毎日ワインを1本ペースなので、これはなんとか減らさねばと思っていますが、それでも体重減少は止まりません。
我慢していないのに、痩せ続けるには理由があります。我慢はしていないけれど、計算はしているからです。計算しているというのは、特定の栄養素をカットするなどの極端なダイエットをするのではなく、体重を増やさないために、食べ方や食べる食品に工夫を加えているという意味です。
たとえば糖質。摂取した糖質は筋肉や肝臓内に運ばれますが、過剰に糖質を摂取すると筋肉や肝臓から糖があふれます。運動後であれば、貯蔵庫は空っぽですが、運動していない時であればほとんどが溢れてしまい、脂肪として蓄積されます。この貯蔵を支持するのがインシュリンだと以前に紹介しましたよね。
ただ、まったく糖質を摂取しないケトン体ダイエットは、2ヶ月以上続けると筋肉を侵食します。そこで体重(kg)×1g以内で糖質も摂取します。僕の場合は92キロなので、92グラムまでは糖質を摂取できることになります。
一方でタンパク質は、その消化吸収のために多くのエネルギー(摂取カロリーの約3割)が必要な上、筋肉の材料人もなりますから多めに摂取します。ただしタンパク質と一緒に脂質を摂ってしまうと元も子もないので、カジキマグロや皮なし鶏胸肉などを意識するわけです。牛肉も赤身肉を好んで食べています。
次によく言われるように「食べ順」も意識します・。食べ順は血糖値上昇が緩やかになるよう、野菜、副菜、最後に炭水化物です。こうすることでインシュリン分泌が穏やかになり、摂取した糖質を身体に蓄える量が減ります。
さらに、夕食以外はすべて「細かく分けて」食べるようになりました。お腹が減るのはなかなか我慢できませんから、ストレスにならないよう食べます。しかし、一気にたくさんを食べるのではなく、空腹が紛れる程度に食べる。これを夕食以外、3~5回にわけて食べています。食べているのは、糖質の少ないチーズやナッツ、あるいは糖質はありますがフルーツを食べる場合もあります。
以前に“塩分を控えると浮腫が減る”と書きましたが、もちろん塩分は控え目に。夕食は脂質や糖質の摂りすぎに気をつけながらも、普段通り食べていいですよ。これをしばらく続ければ、きっと体重は落ちているはずです。
2017.10.27配信 Vol.7
本当にそれは悪なのか。効率の悪い企業はより良い価値を提供できない
パリに滞在している間、僕の専門ジャンルではないのだけど、いろいろと気付いたことがありました。この1年で47キロ体重を落とした僕は、その間に4~5回の洋服のサイズチェンジがありました。ベーシックなアイテムも含めると無駄も多いのですが、何も着ないわけにもいかないですから、買い替えもしかたがありません。そのたびに多くの服を捨てるのは忍びありません。買い換えのたびに、あまり多く着ていない洋服を他人にあげたりしていました。
さて、そんな僕が詳しくなってしまったのがファストファッションの事業です。日本のファストファッションと言えば、ファーストリテイリングが展開するユニクロとGUばかりが目立っていますが、欧州ブランドのZARAやH&Mもみなさんよくご存知ですよね。実は欧州に行くとさらにその数は増えます。
とりわけパリには、日米欧のファストファッションが数え切れないほど集まっています。特に多いのがリヴォリ通り沿い。この近くには年内で閉店してしまう有名なセレクトショップ「コレット」もありますが、なにより目立つのがファストファッションブランドのお店。
通り沿いにはH&M、ZARAの二強が大型店を2店舗ずつ構えていますが、Bershka、Stradivarius、OyshoといったZARAを経営する企業の別ブランドや、同じくスペイン系で欧州のいたるところにお店があるMANGO(スペイン)、MANGOのメンズバージョンであるH.E. by MangoやGAPの大型店舗が並びます。が、今回、実際に訪れてみて驚いたのが、フランス発ファストファッションブランドの多さです。
PromodやJennyferはレディース、Etamはランジェリー中心のレディースアパレルのため僕には関係ありませんが、Celioというメンズカジュアルのブランドも大きなお店を出しています。Celioは、ZARAほどスタイリッシュなモード系に振っていませんが、それでも若者をターゲットに少しばかりオシャレな色使いのステッチや刺繍を施した、フランスらしい個性的なカジュアル衣料が並んでいました。
こうした中で、僕が一番よく利用しているのがベルギーとドイツを拠点にしているC&Aです。ドイツでは“&”を“Und”と書くため、“CundA”となり「クンダ」と発音しているドイツ人がいました。ベルリンなどに取材に行くときにお世話になることが多く、我が家では「シーアンドエー」ではなく「クンダ」でコンセンサスが得られています。
●“欧州のユニクロ?”に思えて、まったく違うC&Aのテイスト
日本人にとってC&Aの良いところは、・・・
2017.10.13配信 Vol.6
技術進歩が促す“身に着ける装置”の革命
ウェアラブルデバイスというと、腕に装着する活動量計のようなものを想像するかもしれないが、個人的に注目しているのはもっと違ったアプローチの技術だ。Life Lensというベンチャーが手がけているのは、医療グレードのバイタル検査装置を身にまとうための技術。すでに動作しており、応用範囲は極めて広い。 http://lifelenstech.com
昨今はさまざまなセンサー類をひとつの半導体にまとめるMEMS技術が発達し、超小型のセンサーアレイを構成できるようになってきている。複数種のセンサーを、ひとつの小さな場所に集約し、小型コンピューターでその情報を蓄積、最低限の処理を加えてBluetooth LowEnergyでスマートフォンやタブレット伝送、さらにクラウドと連動させることで、センサーアレイを活用した従来にないアプリケーションを生み出せる。Life Lensが手がけているのも、まさにそうした技術なのだ。
彼らの第1世代のウェアラブルデバイスは、10円玉1個ぐらいの直径を持つ小型の「Pod」を身体のさまざまな部位に装着。皮膚呼吸が可能な医療グレードの電極付き絆創膏に装着すると、強く引っ張っても剥がれず、脱落することがない。
このセンサーデバイスは、センサーアレイとARMの4コアCPU、64Mバイトメモリー、Bluetoothなどが内蔵され、現時点では最長3日間連続稼働しながらバイタルデータをスマートフォンなどに送り続けることができる。デバイスは1ヶ所だけに装着するのではなく、目的に応じて多様な場所に装着され、装着したそれぞれの場所や目的に応じてさまざまな分析を行うことができる。
この装置に内蔵されているセンサーは極めて多い。誤訳があるといけないので、英語のまま掲載するが、現時点のPod(10グラム程度)には次のようなセンサーが内蔵されている。
ECG/EKG (Electrocardiogram)
EMG (Electromyography)
Heart Rate
Heart Rate Variability
Muscle Group Assessment
Respiration
3-Axis Accelerations
3-Axis Gyroscopes
Skin Temperature
Core Temperature (Cal/Prediction)
Tap Logic
Up-Facing Microphone (annotation)
Down-Facing Microphone (organ)
External Temperature
External Noise
Barometer
Humidity
さまざまな生体信号が取得できるのは当然として、加速度や姿勢変化の履歴、それに加えて肌の温度と気温、体内音と環境音、さらに湿度計なども内蔵されているのは興味深い。なぜこのようなセンサーが必要なのかというと、それによって応用範囲が広がるからだ。
例えば体内音を外部音と絡めてノイズ処理を行うと、気管を通る空気の音が拾えるという。それを分析することで呼吸量を検出し、他のバイタルデータと突き合わせることで酸素摂取量を取り出せる。
温度に関しても皮膚の温度をさまざまな場所で計測しながら運動をすることで、特定の運動に対して筋肉がどう温度変化するのか。それを生体信号と同時に取ることで、スポーツ時の運動機能とバイタルデータの変化が履歴を突き合わせながら分析できる。
昔、『巨人の星』というコミックで、中日所属のオズマという選手がさまざまな検査装置のセンサーを有線で装着し、酸素摂取を計測するマスクをはめてトレッドミル(室内ランニングマシン)を走るシーンがあったが、実際にバイタルデータを測る吸盤を多数装着しながら走ることは難しい。
なによりコードがあることでノイズが乗るため、ノイズリダクションも必要となる。それに対して超小型のウェアラブルデバイスならば、信号を取る場所の真上で数値化するためノイズが少なく、しかもセンサーアレイを用いることで他のさまざまな環境データや他のバイタルデータを取得可能だ。
まさに検査装置を身にまとうようなもので、リアルタイムにデータを取得できるこうしたウェアラブルデバイスは、まだ他に聞いたことがない。
2017.9.29配信 Vol.5
悩めるアップルが打ち出す打開策
“良い音”とは何なんだろうか。オーディオ業界において良い音を語るとき、ここ数年頻繁に登場するようになったキーワードがある。それが“「ハイレゾ(Hi-res)」だ。解像度が高いという意味だから、本来は「ハイレゾ音源」や「ハイレゾ対応オーディオ機器」と言うべきだろう。
現代に流通している音源は一部のアナログ盤を除けば、ほぼすべてがデジタル音源だ。音源をデジタル化する際、どの程度、高精度にサンプリング(数値化)かで解像度が決まる。ハイレゾ音源とは、その解像度が高いという意味だ。
もっとも一般的な音源であるCDや主だったダウンロード/ストリーミング配信では、44.1kHz(1秒間に4万4100回)の頻度で音声信号波形を16ビット精度で計測し、デジタル信号に変換している。ハイレゾとはこの数字を越える精度でデジタル化された音源のこと。キャッチーなキーワードは一般層以外も巻き込んで新しい市場を生み出しつつある。しかし、一方で「“ハイレゾ”=“良い音”」という式は成り立たないことはあまり意識されていない。
CDのように物理媒体に音源を封入する場合、業界内で共通のフォーマット(仕様)を決めねばならない。前述の44.1kHz/16ビットという数字は、1982年販売開始のCDにおける仕様だ。しかし技術は常に進歩し続け、この壁を破ろうと1999年にはSACDとDVD-Audioが登場するが、どちらも普及には至らなかった。いずれも現在の言葉で言えば“ハイレゾ”に相当する。
では18年前に普及に失敗したハイレゾ音源が、ここ数年急速に注目を集めるようになったのはなぜだろうか? それは、新たな追加機器を購入しなくとも簡単にハイレゾ音源を楽しめる環境が生まれ、またハイレゾ音源を流通させるコストが大幅に下がったのが理由だ。
音源の流通はネットを通じた物理メディアを伴わない音楽流通の時代へと変化している。新たなパッケージを流通させなくとも、高品位なバリエーションをネット配信すればいいだけで、新フォーマット立ち上げのハードルが下がったのである。
加えてスマートフォンに代表される“アプリ”を用いて、誰もが簡単にネット配信を扱えるようになったことも大きい。アプリを開発すれば新たなプレーヤーを購入しなくともハイレゾを楽しめる。加えて、スマートフォンの普及は、もうひとつ別の面で“良い音”に興味を持つ消費者を増やしている。
誰もが持っているスマートフォンという窓を通じ、音楽を日常的に楽しむ環境が整い、“音楽に触れる機会”が増えたからだ。日常の中で音楽に触れる機会が多くなれば、そこには事業機会が生まれる。実演中心でのビジネスが伸びてきた背景も、そうした音楽と消費者の関係性の変化ではないだろうか。音楽に日常的に触れる人たちが増加すれば、その中に一定割合いる“音質にこだわる”人たちの動きが目立ってくるのは自明で、音楽ファンの母数増加がオーディオマニアの増加につながっている。
米国ではHDtracksが2008年にサービスイン。ハイレゾ……具体的にはマスタリング後のデジタルマスターをそのままの品質でダウンロード販売し始めた。またストリーミング配信に関しても、近年になって米TIDALや仏QobuzがCD品質を超えるハイレゾ音源を配信するサービスを開始している。日本におけるハイレゾ配信はダウンロード配信のみに留まっているが、機器とコンテンツの両面でハイレゾを楽しめる環境が揃ってきたことで、“良い音”に対する意識が高まってきているとは言えるだろう。
オーディオ業界に長く関わってきた者として、良い音への意識が高まってきたことは嬉しいことだが、その一方で心配な側面もある。というのも、“ハイレゾ”は音楽情報を収める器が大きくなっただけに過ぎない。器が大きくなったからといって、必ずしも音が良いとは限らない。ハイレゾ音源だと思って高い音源を買ったのに、実は音質が良くないなんてことが続けば、このブームはいつか去っていくだろう。
例えば、近年流行しているアナログ盤も、音質の悪い復刻アルバムを安易に発売しているレベールもあるが、ハイレゾ形式という“印”に頼っているだけでは、その印を信じてくれた消費者も「ハイレゾって何がいいの?」とその価値を理解できないまま一過性のブームで終わってしまう。
その一方で音質にこだわった音源であれば、本来、アーティストやエンジニアが意図した心地よさ、自然な音場と音場を埋める空気感、あるいは演奏のニュアンスなど、それまで感じたことのなかった質感に触れ、感じることで、良い音が良い音楽に効くのだと気付いた音楽ファンも少なくない。
「生音系ではないから、そこまでこだわらなくとも」という意見も耳にしたことがあるが、たとえDJミックスやサンプリング中心の楽曲であったとしても、最終的な“心地よさ”、“気持ち良さ”に対するこだわりは、今のハイレゾ時代、如実に伝わる。再生環境と音楽データの流通。両方が整った現代、それらを活かそうという音楽制作者が増えてくることを望みたい。
2017.9.15配信 Vol.4
10年前、初代iPhoneに不感症だった日本市場のその後
スマートフォンはもちろん携帯電話でもあるが、その本質は電話ではありません。電話はアプリケーションのひとつです。3Gネットワークの時代は、確かに携帯電話+情報端末でしたが、VoLTE(LTEネットワークを通じて音声通信を行う規格)が当たり前となってきた昨今、スマートフォンは純粋なネットワーク端末と言えます。
スマートフォンとは何か。10年前の基準で言うならば、それはパソコンです。ポケットやバックで入れて持ち運びができる、もっとも携帯性の高い小型パソコンです。
そもそもパソコンと携帯電話は何が違うのか。パソコンは、ソフトウェアをインストール(導入)すれば、どんなソフトウェアであろうとも動かなければなりません。応用範囲に限定はなく、機能や性能が制限されることもありません。最近は自分で開発したプログラムを読み込ませる人は少数派になりましたが、パッケージ化されたソフトウェアを家電量販店や秋葉原で買ってきて使うことは誰だってできます。言ってみれば、ユーザーに対して“自由”を保証しているのがパソコンの特徴です。
一方、携帯電話というのは、秩序的かつ理性的です。ユーザーの自由をある程度規制することで、ユーザー全体の満足を高めようとする。クルマ社会に喩えるなら、みんなが好き勝手に道路を走ると頻繁に渋滞し、事故も起きやすいため、きちんとした交通法規に基づいて、交通整理をするのと同じ。それによって個々のクルマも安心して走ることができ、流れもスムースになります。
携帯電話は、端末に割り当てられる通信量が限られています。光ファイバーやADSLなど家庭内に引き込まれているインターネット回線に比べると、携帯電話網で利用できる通信量(通信帯域と言う)ははるかに小さい。
現行世代のLTEはもちろん、前世代の3G、あるいは2Gネットワークでは、さらにその差は大きくありました。とてもではないですが、オフィスや家庭のパソコンと同じように自由にネットワーク帯域を使うことなどできませんでした。きちんとした“交通整理”によって、ネットワークの使い方を管理する必要がありました。
当時、携帯電話の新機種がリリースされるたびに、どのメーカーの製品も見た目は違うのに主要機能はなんだかよく似ているな、あるいは機能はみんな同じじゃないか、と思っていた人もいたでしょう。それはその通りなのです。
当時、携帯電話は端末メーカーではなく、携帯電話サービスを運営する通信会社(以降、携帯電話会社)が販売していました。提供する電話サービスに対応する端末であり、パソコンのような汎用機器ではないからです。
彼らにしてみれば、ユーザーが快適に通話できるネットワークを提供することが何より優先する。だからユーザー数と基地局の整備状況、そして利用している携帯電話技術などを精査して、どのぐらいの帯域ならば問題なく利用できるか、そしてその帯域幅で楽しめる用途は何だろうか? そうしたことを考え抜いたうえで、新機能を追加してきました。
ここで商品設計を間違えればネットワークは混乱してしまいます。メーカーそれぞれの工夫で、端末ごとに違った機能を搭載するような無秩序な状態は、通信会社の思想からすればありえないことでした。
一方、パソコンを使ったネットワークを支えているのは“ベストエフォート(最善努力)”と呼ばれる考えで、言い換えれば“その場しのぎ”の発想です。パソコンでインターネットから画像や映像を読み込んだときに、全体がすぐに表示されず、不鮮明な画像が少しずつ見えてきたり、映像が途中で停止してまた動き出したり、といった振る舞いは、誰もが経験したことがあるでしょう。それは、その時に使える最大限の帯域を使いながらデータを送受信しているためで、道路が空いていればクルマをビュンビュン飛ばせるが、混雑していれば渋滞してしまうのと同じ。ユーザーは自由気ままに利用できるが、その代わりに不便も受け入れて我慢しなければなりません。ユーザーに制限をかけることこそがベストエフォート(最善努力)となる携帯電話のネットワークとは、発想、思想がまったく正反対なのです。
スマートフォンはパソコンの世界からやってきました。だから、メールやウェブサイトをはじめ各種機能のほとんどは、パソコンと同じように自由気ままにネットワーク帯域を使うことを前提にしています。それはもちろん便利なのですが、通信帯域を節約しようなどという考えはまるでありません。
その意味ではスマートフォンはとてもではないですが、“スマート(賢い)”とは言い難いところがあります。むしろ、限られたネットワーク帯域をスマートに分配して、効率よく使いこなしているのは携帯電話のほうだったと言えるでしょう。
このビジネスモデルは、携帯電話事業者にとっても端末メーカーにとってもリスクが低く、消費者はよりよい投資効率で提供される均質なサービスを受けられる理想的なもの……と自画自賛していたものの、当時から大きな欠陥がありました。
それは携帯電話事業者が強すぎること。彼らがすべてをコントロールするため、消費者ニーズを高めるためにしのぎを削り、価値創造する方向へとエネルギーが割かれず、ネットワーク投資・設計の秩序を保ちリスクを最小限にする方向へと寄り添っていたからです…
2017.8.25配信 Vol.3
<VALUを通して感じる“評判”という目に見えない価値><50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット 第3回>
前回、タンパク質についての言及にのみ先送りしたのには理由がある。減量を行う上で、タンパク質は極めて重要な栄養素だからだ。
まずある程度の短い期間であれば、タンパク質以外の栄養素を摂取しなくとも生きていける。タンパク質は身体を作るための素材という側面もあれば、それ自身を分解して糖質に変換し、エネルギー源とすることができる。糖質ダイエットなどの手法が提案される理由は、太古の昔、人間は糖質を摂取する手段が極めて限定的で、身体の機能として糖質がなくとも生きていけるようになっているのだ……という説明があるのはご存知の人も多いだろう。
次にタンパク質は他の栄養素に比べ、消化し身体に吸収するまでのプロセスにおいて身体に負担をかけるという点が異なる。タンパク質の分解と吸収までには3時間以上が必要で、その消化器官における能力をフル稼働させなければならない。そのために必要なエネルギーは、摂取したタンパク質が持つカロリーの30%にも達するという。ちなみに脂質の消化吸収には12%、炭水化物(糖質)の消化吸収は7%以下というからその違いは圧倒的。
このことが示すのは、同じカロリーの食物を食べても、高タンパクな食材は最終的に体内に吸収されるカロリーが低い(相殺されるため)ということと、消化吸収までに時間がかかるためお腹持ちが良くなるということだ。
これは消化吸収が良い麺類を食べるとお腹がすぐに空き、赤身肉ばかりをたくさん食べた日は、翌日になっても満足感が持続している……などの経験(したことありますよね?)からも明らかだ。
肉食系のダイエットを勧める本などを見ると、こうした側面に加え、筋肉量の維持や生成に必要となるL-カルニチンが肉類に多く含まれるからといった言及もあるが、その量は決して必要充分とは言えず、とりわけ牛肉で摂取していると肉が含む脂肪もあって確実にカロリーオーバーになってしまうため、正しいとは言えない。
しかし、タンパク質が減量において大きな役割を持っていることは間違いない。過去に効果的と言われたアトキンソンダイエットも、肉ばかりを食べるというコンセプトだ。食事にコストがかかることを除けばお手軽だが、ひとつ忘れられていることがある。「肉を食べればいい」というだけでは、そこに含まれる脂肪について意識がいかなくなるからだ。
例えば僕は牛肉に関して「内モモ」や「外モモ」、あるいは「トウガラシ」といった部位があれば、極力そうした部分を食べるようにしている。焼き鳥ならば皮がついたものは避け、モモ肉より胸肉を食べるようにしている。仮にサーロインステーキを食べるといった時は、キレイに脂身を取り去るようにするし、魚類もなるべく脂が少ないものを食べるようになった。
魚に関しては、例えばトロや冬の脂が乗った食材もいただくが、それもお鮨の1貫ぐらいに留めている。我慢しているように思えるだろうが、脂以外の美味しさについて知るようになれば、ひたすらトロばかり食べるよりも、さまざまな美味しさのバリエーションを楽しめるようになったと思う。
と、少々話が脱線したが、タンパク質中心のダイエットをするのであれば、摂取する肉類が含む脂質がどの程度あるのかを意識して選択すると、その効果が現れやすい。まずはお試しあれ。ただし、極端な糖質制限は1ヶ月程度、長くとも2ヶ月以内に収めたほうがいい。なぜなら糖質制限を長期間続けていると、筋肉を分解して糖質を作り始めてしまうため、身体全体の筋肉量が下がってしまい太りやすい体質になるから。
僕が朝、必ずGI値の低い食材で糖質を摂取するのは、それが長期間の減量を続ける上で必要なことだと思うからだ。もし糖質制限を行うのならば、徹底して糖質を抑え、できれば野菜が含む糖質もカットし、短期間で終えることを勧める。僕はそれをしたくないがゆえに、極端な高タンパクダイエットはしていない。
その代わり、行動パターンを変えることを併用して40キロ以上の減量を果たした。次回は、行動パターンがどのように減量・増量に作用するかについて話を進めたい。…
2017.8.11配信 Vol.2
大きな声で話題にしにくいネット広告の話
「フリージャーナリストなのに、北朝鮮情勢が緊迫しているこの時期。脳天気に……」っと、省略しますが、何やらツイッターのDMで怒られてしまった本田です。いえ、「ジャーナリストと言っても政治や国際情勢、危機管理などは扱っておりませぬゆえ……」と応じると、なぜか「今すぐにでも行動すべきだ!」と。実は福島第一原子力発電所の事故後にも、同じような応援(?)のメッセージをいただいたことがあるのですが、バスのドライバーに「なぜレースに挑戦しない!」と言っているようなものですから。
いやぁ、不思議ですよね。世の中には不思議な感覚の人が多すぎます。きっと津田大介さんがネットカルチャーのライターから、社会問題・政治問題などに斬り込むジャーナリストへと転身していったのを見た人々なのかもしれませんが、興味の方向は人それぞれですからね(汗)。
さて、それはともかくSNSを使っていると、実にさまざまな人たちと接することがあるのですが、インフルエンサーマーケティングの代理店を名乗る人から、実に懐かしいスコアを尋ねられました。
その名も「Kloutスコア」。ご存じでしょうか? SNSのフォロワーや発信情報に対する反応を分析し、その評価を数値化するというもので、TwitterやFacebook、In…
2017.7.28配信 Vol.1
<記者の一分><50歳食いしん坊大酒飲みでも成功できるダイエット 第1回>
NHKが放送した「AIに聞いてみた」がさまざまな波紋を呼んでいる。
この番組、NHKのウェブページで番組概要を見ると「日本の閉塞した状況を打破する手がかりを求めて、NHKは『課題解決型AI(人工知能)」を開発した。パターン認識と呼ばれる手法で700万を超える日本の統計データをAIが解析した結果、驚きの結論が!それは『40代ひとり暮らしを減らせば日本がよくなる』といった奇想天外な提言の数々だった。それは何を意味するのか? 日本は本当に良くなるのか? マツコ・デラックスと有働由美子アナが、本音でAIと対決する」とある。
ところが全録レコーダーに残っていたこの番組を見ると、この番組で使われているアプリケーションは、とてもAIと呼べる代物ではなさそうなのだ。そもそもAI研究を行っている民間企業や研究機関を頼らず、NHKが独自に開発して統計情報をインプット。結果を導いているという。
本コラムは番組批判を目的としているわけではないので、具体的にこの番組内容について…

よくある質問

メルマガをご購読したい
こちら からお申込みください。
購読申込み後、いつから配信されますか?
次回配信日より配信開始となります。
過去の配信内容につきましては、本サイトにログインいただくことでバックナンバーを閲覧いただけます。
いつから課金されるのですか?
購読手続きが完了した当日より課金が始まります。以後、1ヶ月サイクルで月額課金となります。
解約(自動継続を解除)したい
マイページ」にログイン後、[サービスの確認/変更/解約]から解約(自動継続を解除)いただけます。
契約終了日までは引き続きメールマガジンの配信、及び、バックナンバーの閲覧をいただけます。
メールマガジンが届かない、届かなくなった
受信制限など行われている場合は"@toyokeizai.net"からの受信許可設定をいただくようお願い致します。
また「迷惑メールボックスへの隔離」「アドレスの変更」「メールボックスの容量が一杯になっている」などのエラーにより届かないケースもございます。
もし、上記をご確認いただいたうえで届かない場合は「問い合わせフォーム」よりお問い合わせください。
メールマガジンを受け取るメールアドレスを変更する
マイページ」にログイン後、[登録内容の確認/変更]からメールアドレスをご変更ください。
パスワードを忘れてしまった
ログインID(東洋経済ID)、もしくはパスワードをお忘れの方」よりご確認いただけます。
ご登録内容が一致しない場合、もしくは、ご登録いただいたメールアドレスをお忘れの場合はこちらの 「問い合わせフォーム」よりご連絡ください。

メルマガを購読する